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ビザとパスポート

 

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ロックバンド「ラウドネス」のアメリカ公演が中止になったそうだ。理由は「ビザが下りなかった」そうで、入国できなかったとの事である。トランプ大統領になって、入国審査が厳しくなったとの見方もある。アメリカでは公演には事前にビザ申請が必要との事らしい。ラウドネスは申請をしてなかったらしい。

でもって今回はビザの話でもしようかと思う。これからゴールデンウィークで海外旅行とか思っている人も多いだろう。当然ながらパスポートとビザが必要になる。そんな話である。

パスポートとビザは違うものである。ざっくり「パスポートは出国で使い。ビザは入国で使う」とかなのだが、ますパスポートについてである。これは国籍を持つ国が発行する書類である。

つまり日本国籍なら日本政府が発行する。「国籍証明書」とも言える書類だ。日本政府は外国に滞在する日本人を安全を保護する必要がある。それを証明するのもパスポートだ。なので海外で犯罪に巻き込まれたりしたら、現地の領事館なり、大使館が対応する。その時にも必要になるのがパスポートだ。そして日本国籍を持っていれば「パスポートのみで日本に入国できる」それを証明するのもパスポートである。単に帰国しただけだけなので国籍が証明できれば良いのである。

時に二重国籍と言うのがある。様々な事情があるが、二つの国籍を持つことである。そうなるとパスポートは二つできる。これは公式で発行されたもので、偽造ではない。

ケントギルバートによると「便利」だと言う。例えば日本とアメリカの二重国籍だとする。日本で活動するときは「日本国籍」として活動する。出国時も日本のパスポートだ。そしてアメリカにに着いて入国管理では「アメリカのパスポート」を提出する。それなればアメリカ国籍である。単に帰国しただけなのでビザがいらない。簡単に入国できる。だから国籍離脱が浸透しないと言っていた。

ビザと言うのは行く当事国が発行する書類である。「入国許可書」のようなものである。なのでアメリカ合衆国に行くなら合衆国政府が発行する。手続きが面倒なので旅行代理店などが主にする業務である。合衆国などは割合簡単に旅行できるが、これが「北朝鮮に行ってみたい」とかになると大変である。そもそも国交がないので、現地に領事館もないし、そのまえにビザを申請して許可されないと入国できない。一応ネットで調べたら「中国経由で中国の日本人向けのツアー」ならあるそうだ。まあ行く人も少ないと思うけどね。

ビザと言うのは基本的には事前に申請して取得するものである。よく「ビザなし渡航」と言うのがあるけど、それは入国審査で「即時許可発行」みたいなものである。パスポートに押される判子が許可書の代わりである。これは二国間の条約で「ビザを申請しなくても短期の観光なら入国を許可する」と言う事である。

なのでよく入国で「目的はなんですか?」と聞かれるが、それにも一応の意味がある。「観光」と言えばいいの言うのも「観光目的」なら事前のビザ申請が不要な国が多いからだ。そして滞在期間を聞かれる。短期かどうかを確認するためである。もちろん短期の観光で入国して一年も滞在したら犯罪である。「オーバーステイ」と言う。就労するのも犯罪である。「不法就労」である。目的が違うからだ。

そしてビザには色々な種類がある。一番一般的で身近なのが「観光ビザ」である。海外旅行の為のビザである。アベノミクスに話題になるのはこれである。「観光立国」なら「ビザの審査を緩和しないと旅行者が来ない」からだ。これも行政改革の一環である。

就労ビザと言うは「そこで働くためのビザ」である。イチローや松井だって持ってるし、渡辺謙だって持っているビザである。これが無いと合衆国で就労できない。ラウドネスの件はこれに抵触したようだ。公演して報酬を得るから就労ビザが必要だけどそれ持たずに入国しようとして拒否されたと言う事だろう。

これはなにも芸能人に限った事ではない。現地で就労にするには必ずビザが必要だ。例えば「日本食レストレランで寿司職人として働く」なんてのもビザが必要だ。ちなみに私の知人は「現地工場の技術指導員」としてアメリカに二回赴任している。日本では現場主任か係長クラスだったかと思う。そういうケースもある。

もちろん就労ビザは無制限に発行される訳ではない。例えばメジャー契約の選手は「特別職」だが、マイナー契約は「一般就労」となっている。なので枠があって発行されないケースがあるようだ。プロ野球では西武の小関選手のメジャー挑戦が「ビザが発行されずに断念」と言うケースがある。当時は「寿司バーをするために日本人の職人に多く許可」したために「ビザが取れなかった」そうだ。

当時のスポーツ紙に「小関、すし職人に負ける」と一面で報道されたりもしたけどね。

留学と言うのもビザが必要だ。日本でも途上国から学生を受け入れたりしている。その人達に発行されるビザだ。ある程度の就労も認められている。宮大工の勉強に来て、現場の実務も勉強するために就労するといた事だ。タオル業界は実習生と称して大量の中国人労働者を使っていた時期もある。

男女間の話でもビザが出てくることがある。「配偶者ビザ」と言うのがある。これは国際結婚で「配偶者が外国人」に与えられるビザである。結婚は憲法で「両性の合意さえあればできる」ので外国人であっても可能だ。しかしその外国人は日本国籍を持っていない。ビザが必要になる。結婚したからと言って配偶者に日本国籍が付与される訳では無い。そんな事になれば二重国籍だ。でもその外国人は配偶者として日本で暮らす。夫婦なんだから当然である。なんらかの法的担保が必要でそれが「配偶者ビザ」である。特別なビザなので「就労」とかもほぼ無制限に可能である。まあ外国籍の配偶者はビザがないから就労できないとか人権問題になると思うけどね。

もちろん偽装結婚とかヤバい話もあるが、これは割愛。

ビザも色々でそんな話でした。

この辺で締めたいと思います。

長文をよんで下さってありがとうございました。

 

 

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スカッドとトマホーク



最近なにかと報道で耳にする「スカッドミサイル」と「巡行ミサイルトマホーク」についてである。北朝鮮が使ったのが「スカッドミサイル」でアメリカが「トマホーク」である。

まずスカッドミサイルからであるが、これはドイツの「V2ミサイル」のコピーと言われている。改良版で、燃料タンクを大きくするなどして、射程を伸ばしただけとも言われている。イラクフセインも使った。ソ連が開発したが、原型はほぼV2である。それをソ連がその技術を使って開発した。なのでほとんどV2である。

 

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V2ミサイルを開発したのは、ミサイルやロケットで度々出てくるフォンブラウンである。彼はドイツ敗戦直前にアメリカに投降して、戦後起きるであろう米ソの「ミサイル開発」を予想して、自由の国アメリカを選んだ。ソビエトが侵攻して捕まる前にアメリカに投降したのだ。そして、その技術をアメリカに売って、後年アポロ計画にも参加する。ちなみに逃げきれなかったドイツ人開発者はソ連に捕まり、ロケット開発を続けるのである。現場技術者が多かったらしい。アメリカはフォンブラウンと言う「頭脳」得て、ソ連は現場のノウハウを知る「手足」を得たのである。

フォンブラウンは科学者でそもそも「宇宙ロケット」の研究をしていた。当時は研究と言っても同好会の域を出ず、支援者に頼ってはほそぼそとロケットみたいな物を飛ばしていた。ロケットの兵器研究に目を付けたのドイツ国防軍である。ヒトラーが政権を得る前から、フォンブラウンは軍でロケットの研究をしている。

当時は野戦兵器としてロケットの使用を考えていた。トラックで移動して発射と言う構想も当時からある。戦線を移動させて使いたいからだ。だからV2の移動発射もその延長で初めからあった。なのでちょっと前の「北朝鮮の実験」も想定内である。元々そういう構想で作られた兵器なのだ。特にスカッドは単なるコピーなので、特に驚く事でもない。できて当然だ。

V2にしてもスカッドにしても「弾道ミサイル」である。一旦大気圏外まで上昇して、自由落下で目標に当たる。実際命中精度は大したことがない。V2ミサイルも迎撃が不可能で心理的な効果はあったが、被害はそれほどでもなかった。バトルオブブリテンの「ロンドン空襲」の方が効果があるくらいだ。もちろん心理的には一発でも効果はあるだろうが。

V2の意味「V」は「報復兵器(Vergeltungswaffe)」の略である。当時は連合軍が英国からドイツ本国へ戦略爆撃をしていたから「報復」である。その2号機だから「V2」である。だから「V1」がある。

これは「自動飛行爆弾」のようなもので、時速600キロ程度で飛行して目標に当たる。有翼で直線飛行なので滑走して発射される。飛行場のような基地から発射された。

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この兵器の開発は空軍が行った。V2は陸軍である。前線で「大砲の代わり」だったから管轄がちがう。もちろんフォンブラウンは関与していない。そもそもフォンブラウンは「宇宙ロケット」が専門なので「飛行ロケット」には興味もなかった。

なので、迎撃が可能だった。最初はV1が主流だったが、英国が対策をするようになったので、ドイツ軍は実用段階にあったV2に切り替えた。そう言う経緯がある。

これが巡行ミサイルの原型である。トマホークはV1の進化したミサイルである。低空を飛び、誘導されて目標にあたる。もちろんハイテク兵器なので、GPS誘導である。低空を飛ぶのは「レーダーに映らない」のもある。トマホークもV1のように高速で飛行しない。時速800キロ程度である。V1よりちょっとだけ速くなった程度だ。しかし現在の超音速の戦闘機で迎撃が可能である。もちろん飛行精度や誘導制度は格段に上がっている。それが現代のV1とも言える「巡行ミサイル」である。

弾道ミサイルと巡行ミサイル。ミサイルだが全く異なる兵器である。でも共にドイツが開発した「報復兵器」が発端である。

ちょっとした小ネタでした。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んでくださってありがとうございました。

 

 

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空母について

 

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空母カールビンソンが日本近海に来て「朝鮮有事」とか騒いでいる。そこで「空母って何?」について書いてみたくなったので書いてみる。それが分からないと今回の件が分からなくなるからだ。

まず空母についてである。簡単に言うと「洋上飛行場」である。実を言うとそれ以上でもそれ以下の意味もない。もちろん、艦載機として軍用機をその「洋上飛行場」を使って発着させて使う。なので攻撃能力のほとんどは艦載機で母艦ではない。旧日本海軍でも山本五十六なども「空母は艦載機が主役で母艦はお供だ」と言っていた。なので空母そもものではなく「航空兵力」で考えるのが基本だ。

なぜこんなことから書くかと言えば、別に軍用機は艦載機だけではない。陸上の基地で使う「陸上機」もあるからだ。ちなみ日本の航空自衛隊は陸上機である。F15だって陸上機だし、今度採用されるF35も陸上機である。だから、空母からは発艦できない。そしてF35には艦載機で使えるタイプもある。垂直離陸ができるので滑走路の短い空母でも使えるのだ。だから、艦載機は陸上基地でも運用が可能である。

なので、陸上機の方が原則的に性能がよい。滑走距離など制約がなく自由に開発できる。基地の滑走路を伸ばせば良いからだ。しかし空母となると違う。船を大きくできない。与えてらてた滑走路に合わせて開発が必要になる。だから五十六は「空母を改造して滑走路を長くしろ」と言う意味でいったのだ。

なので別に離陸母体が陸上だろうと空母だろうと関係ない。要は飛行機が運用できれば良いだけである。空母が無くても、近くに基地があって自由に使えるならそれでいい。その方が安全で確実である。余裕のある敷地で、長い滑走路。整備施設も整っている。そっちの方がよっぽどいい。

でも陸上基地には致命的な欠点がある。それは「動かせない」ことである。使える所に持ってこれないのである。

だから空母が必要な時が出てくる。基地を展開できない地域で航空作戦をするには、どうしても「動く飛行場」が欲しいのである。もちろん飛行基地があれば良いが、政治的な問題もある。ロシア軍の飛行場をアメリカ軍が「使いたいから貸して」と言って貸してくれるはずがない。でも航空作戦はしたい。そこで空母の必要になるわけである。逆に「特例で貸す」とロシア軍が言えば空母は必要ないのである。

実際、湾岸戦争の時はそうだった。フセインの侵略に国連決議がでて、世界が合同してクウェートからフセインを排除する事になった。当然航空兵力を展開しないと勝てない。アメリカも自前の空母を出すけど、それではとても足りないし、他国の航空兵力も展開する。そして隣国のサウジアラビアの基地を「借りた」のだ。もしくは新設して設営させてもらった。サウジにとっては米軍の進駐を許すので嫌だが、フセインは倒さないといけない。条件付きで受け入れたのである。もちろんサウジだけではない。トルコやその他の中東地域の基地も借りた。ついでに進駐する意味もあったけどね。

でもって、イラク戦争の時ある。これは各国が反対した。当然貸す貸さないは自国の権利である。アメリカは使う事ができない。なので、空母を総動員して展開したのである。そして、解放したクウェートは支持した。自由に基地を使えるのでそこを最大限に利用することになる。北側に位置するトルコの基地が使いたかったが、それは許可されず空母で対応した。

なので、空母を使うかは有事とは直接関係がない。近くに使える基地があれば空母なんかいらないのである。

そして東アジアである。まず日米安保がある。米韓軍事同盟もある。北朝鮮に対して「基地が不足する」と言う事態はまずありえない。だから常設の空母は横須賀に一隻だけなのだ。かつて中曽根総理は日本を「不沈空母」と言った。アメリカの東アジア戦略の要と言う意味で「不沈空母」である。陸上なので絶対沈まない。でもアメリカが自由に使えるからである。そして、作ろうと思えば、日本国土ならどこでも作れる。それが日米安保の基本原則である。だから「万が一にために一隻あればいい」のだ。

今回それが2隻になったのは、単純にペンス副大統領の訪問のためにロナルドレーガンが使えないから「ワンポイント」である。初めから想定内なら、いまやっている「米韓行動軍事演習」にも参加させる。それならまだ分かるけど、4月19日に訪問予定だから、どっちみちそれまでは横須賀にくぎ付けである。その間の穴埋めに呼び戻されたのだ。こういう状況にも柔軟に対応できるのが空母の利点で、それを活用したに過ぎない。動くんだから呼び戻せばいい。ただそれだけである。そんな事は幾らでもある。

それを、戦争だと騒ぐのは、いかにも煽りすぎと言うか。いつものマスコミのやり方である。そうすれば、部数と話題が増えるからだ。真に受ける方もあるけど、軍事には普通は疎いからすぐ騙される。確かに空母は強力だが、その数倍の航空兵力を日米韓は既に極東に展開している。空母の航空兵力は所詮はおまけに過ぎない。

そして、韓国では米韓合同軍事演習中だ。それを視察にペンス副大統領は来たのが。就任一年目で、演習に政府高官が一人も来ないのもありえない。大統領はアメリカの最高司令官である。副大統領は副司令官だ。視察にこないと何かと都合が悪い。日本では稲田防衛大臣南スーダンに視察に行ったの同じで、誰かいかないと政権批判になる。したがってアメリカの歴代の大統領はよく軍事視察する。オバマだって視察の為にイラクやアフガンに行った。その一環で軍事演習に副大統領が視察に来ただけである。ついでに会談もするけど「日米韓の連携を再確認した」程度の発言だろうね。

とかく日本のマスコミは、軍事関係となるとミリオタのような事しか言わない。ミリオタもハードの事は知っていても、そう言う基本的な事はさっぱりである。だから空母がきたぐらいで「大騒ぎ」になるのだ。

空母なんだから、港があればどこだって行く。その程度だ。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んでもらって、ありがとうございました。

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ツケ払いサービスについて



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ZOZOTOWNのツケ払いが炎上していると言う。


限度額5万4000円までは支払いを2か月延長できると言うサービスらしい。現金が手元に無くても購入可能で、与信審査の問題もあると言う。学生でも審査が通れば使えるので賛否もあるらしい。

このサービスについてだが、所謂「決済代行業」である。クレジットカードと似たような概念である。「決済代行業」とは、簡単に言うと「代金建て替え」である。まず商品をカードで買う。後日銀行から引き落としとか、請求書が来る。でもそれまで間の代金の問題がある。金が無ければ売ってもらえない。だから間に「決済代行業者」が入って立て替えて支払うのだ。そして立て替えたクレジット会社から購入者に請求が来る。

立て替えただけなんだから当然である。そして後日使いすぎて購入者がその額を見て泡を吹くと言うのがよくある話である。だから「カードは怖い」と言う事なのだろう。

なので、購入後はカード会社と購入者の問題である。売った店は関係ない。もう取引は終っているのだ。そっから先はカード会社の規約による。分割もカード会社の規約である。立て替えた代金を「分割で払っても良いよ」って話である。今回のツケもZOZOTOWNの系列の信販会社のサービスである。なので与信審査のその会社だ。

だから、リボ払いとか翌月繰り越しとかも、個々の信販会社のサービスである。

このシステムは「分割払い」では一般的なやり方である。例えば自動車を購入するとする。分割で買うとする。現金が無いのでローンである。でもって、トヨタや日産などディーラーと相談する。そうすると系列の「信販会社」を紹介されて「分割払い契約」を組む。これがディーラーローンである。車の代金はその信販会社が立て替える。あとは分割でその信販会社に返済していく訳である。もちろん規約で「完済するまで名義は信販会社」と言うのも書いてある。なので支払いが滞った場合は車を取られるわけだ。購入した車を担保に金を立て替えてもらうのが、この手のディーラーローンである。

でもそうしないと「分割払い」に出来ない。決済ができないからだ。売買契約は車の引き渡しで完了している。その時に金が無ければできない。だから「決済代行業」が必要なのである。もちろん銀行から「分割払いで借りてもいい」。労金なんかは「カーローン」をやっていた時期もある。代行業なので、個別に借金して払えるならそれでいいのであるが、車の購入目的では銀行は低利で金を貸さなかった時代でもあった。労金もそうである。低利なので良いのだが。与信審査が厳しくてなかなか貸してくれない。だから金利が高くてもディーラーの紹介された「信販会社」と使うのである。

時に昔の学生のクレジットカードと言えば「丸井」である。「〇|〇|」のロゴで有名である。ファッション関係が主力だと思うが、大学生ならお世話になった人も多いだろう。当時は「丸井ならカードで服が買えた」からである。そして与信審査が甘かったとも言われている。学生中心なのでカードが簡単に作れた。そして若者は丸井のカードで服を買ったのである。

今回のZOZOTOWNのツケ払いサービスも、その頃が思い出されて懐かしい。そして学生のカード破産は多発した。そしてそのあとバブル景気が来る。金融緩和でクレジットカードを乱発した時代である。ろくに与信審査をやらずに乱発した。そして「サラ金規制法」も強化された。

もちろん使い方は個人の問題である。だから教育が必要である。特に若い人はカードを「いくらでも物が買えるカード」と錯覚しやすい。段々自己管理が甘くなって使いすぎてしまう。ナナコカードなどの電子マネーもそうだ。実感がない。結局「入ってるだけ無感覚で使ってしまう」ものである。パチンコのICカードも一緒だ。あればあるだけ玉に換えてしまう。

酒もあればあるだけ呑んでしまうようなもので、結局は本人の意識である。そう言うものなのだ。だから私は酒は缶など飲みきりでその都度買ってる。絶対飲みすぎるからだ。最初は4リットルの焼酎が一ヶ月だったが、それが半月になり、一週間で空になるようになる。酷くなれば依存症だ。

クレジットカードも同じである。買い物依存症である。

なので、賛否も結局は個人の判断だと考える。スマホの使い方と一緒だ。依存症にならないように気を付けて使うだけある。もちろん、リテラシーの問題もある。学生に与えるかどうかは、親や家族で決めるべき問題だろう。とかくこう言う問題は画一的な善悪で賛否が分かれやすい。

でもこの問題も「個々の事情で決めれば良い」のだ。あとは自己責任である。

ちなみに私もカードは持っているが、ほとんど使わない。プロバイダーの支払いと携帯の料金だけである。昔パソコン通信の支払いに使うために作った。生命保険との提携カードである。審査が通らなかったからそっちで申請したら通った。当時は振り込みの手続きが面倒だから、知人に言われて作った。それ以外にカードは使っていない。

そして携帯料金であるが、これも特に意識してカード払いではない。知人と携帯を買いにいった。事情は前に書いてあるが「事故処理のために必要」だったのだ。そして携帯を選んで申し込みである。私は「銀行引き落とし」で考えていた。

 

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そして窓口で「銀行引き落とし」と言ったら。

「銀行印はお持ちでしょうか?」と言われたのだ。

当たり前だが、引き落としの契約には銀行印は必要だ。でも、普段はキャッシュカードで通帳など扱っていない。印鑑など口座開設以外で使った事すらないのだ。当然、持ってきてもいない。実際困った。知人と来ているのである。契約もしないで出直しと言うのも恰好が付かない。

そして店員が「カード払いでも使えますよ」と言った。カードなら携帯している。暗証番号さえ知っていれば手続きができる。

初めて「カードがあって助かった」と思ったのである。だから「携帯の料金はカード払い」なのである。

結局は使いようである。「依存症に注意して、ご利用は計画的に」とした言いようがないのである。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さって、ありがとうございました。

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大谷の故障とWBC



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日ハムの大谷が故障で登録抹消になった。全治4週間から6週間とのことである。そのあとにインフルエンザとの報道もあり、復帰は当分先のようだ。

日ハムにとっては災難であるが、当面は踏ん張るしたない。中田も抹消となり、現在最下位である。ペナントは始まったばかりだが、さすがにファンとしては痛い。

大谷の故障はキャンプの頃から言われていた。WBCの参加を辞退して、キャンプも別メニュー調整だった。後半はそれでもオープン戦に参加して開幕に間に合わせたのだが。ここへきての故障である。当初は「何故WBCに参加しなかったのか?」と言われたが、やはり万全ではなかったのだろう。栗山監督が止めた言われているが、辞退して正解だったと思う。能力もあるが、やはり体調が基本である。故障があったら使えない。

でもそうは言っても開幕となると「多少無理しても使えるなら」と思うのも監督である。本人が「出る」と言ったら監督としても止められてない。大谷自身もWBCで負い目もある。マスコミも「何故大谷は参加できないのか?」と叩いたのだ。選手だって気にする。日本代表なのだ。もちろんそれだけ期待されているのも分かるし、そのために準備もしてきた。不参加に「ちょっと言いたくなる」のも人情である。

だから大谷も「無理しても出たい」と栗山監督に直訴したのだ。でも選手生命もある。故障の選手と登録して結果が出るはずもない。だったら他の「元気で調子の良い選手」を登録した方が勝てる。試合に使えない大谷を登録するのは、どう考えても無意味だ。登録選手一人分損失になるだけである。だったらじっくり治した方いい。

栗山監督はそう言う所に結構弱い監督である。巨人に移籍した吉川も「日本シリーズに強行出場」して故障した。あの時も吉川が「どうしても出る」と言ったから出したのだ。結果も散々で日本シリーズで負けた。でも選手生命で一度あるかないかの「日本シリーズ」である。投げないで終わったら悔いが残る。巨人みたいに来年と言う訳にもいかない。広島みたいに「25年ぶり」と言う事もある。その時に現役でいられる保証はない。それ以前にどれだけ長く現役を続けられるかもあるけどね。

だったら一か八かで投げたくなる。もう理屈ではないのだ。WBCもそうである。次があったとしても4年後である。その時に選ばれる保証はない。参加選手は誰だってこの日のため準備してきたのだ。本番で勝ちたい。投手だったら投げたいし、野手も打席に立ちたいに決まってる。チャンスは今しかない。

栗山監督は大谷をよく説得したと思う。「4年後があるから我慢して治療に専念しろ」なんてとても言えない。大谷からしたら「じゃあ栗山監督には4年後の未来がわかるのか?」って事になる。

なので、今回の中畑清の発言には疑問が残る。

引用部分

「WBC欠場した後に完治させるために治療に専念させなかったのかな。これから先、野球人生長いんです。不安を抱えながらプレーすることにどれだけデメリットがあるかっていることをなぜ考えなかったのかな」

引用終わり。

言いたい事は分かるけど、そうは言ってもペナントである。開幕である。監督にも事情あるし、選手にも事情がある。単純に「休め」とは言えないのだ。それをすべて「栗山監督のせい」にするのは酷である。中畑だって監督経験があるんだから、それくらい分かっているだろうが、「喝」とか言って批判するのも、酷いのではないですかね?

確かに番組の演出上のコメントだから理解はするけど、関係者が言うとなると別である。やっぱり外野が騒ぐし、野球社会の先輩後輩もある。故障は読めないのだ。治ったと本人が思っても、いきなり「違和感」も出る。全力で力を入れたら痛みが出たと言う事もある。

そういう経験は選手で無くてもある。腰痛持ちやぎっくり腰をやった人なら分かると思うが、腰を捻って「やった」と思う事は多々ある。気を付けているけど、やってしまう時はあるのである。そう言う事まで「監督の管理責任」と言われたらたまらない。

ちなみにそんな中畑にも前科がある。2015年のペナントでの事だ。筒香が故障して「明らかに使えない」のに強行出場させていた。チームが不調で連敗続きだったから、どうしても筒香に頼らざる得なかったからだ。結局故障の筒香は結果が出ず。故障は悪化して登録抹消。何のことはない。中畑自身もやっている事だ。当然周囲からは「ちゃんと二軍で治療すべき」と非難された。筒香だって選手生命がある。中畑は筒香の選手生命は考えなかったですかね?

もちろん、当時の横浜のチーム状態もある。背に腹は代えられなかったのだろう。だからそこは理解する。チームが連敗で状態が悪い時に、主力が「故障なんで休みます」とも言えない。ペナントの成否がかかっているのだ。あえてブラフの為に置くと言うのも無いわけではない。抹消されてたら故障がバレてしまうからだ。だからマスコミは気を遣う。明らかにスイングがおかしいのに「調子が悪いですね」と言葉をぼやかす。故障個所を報道で指摘したら利敵行為になってしまう。特に出身チームの場合は「分かってるけど報道では言えない」こともある。他チームに有利になるからだ。

だから中畑も「故障は見えませんからね」くらいにしとけば良いと思うのだが。中畑だってチーム事情でそう言う強行はしている。

もっともペナントはそういう物で、常に万全な状態ではない。選手もチームと常に問題抱えながら勝負している。それを中畑は監督として知ってるだけに、この発言は承服できないのである。

日ハムは今は苦しいと思うが、まだペナントは始まったばかりである。なにがあるか分からない。これからである。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さってありがとうございます。

 

 

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シリアとミサイル

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アメリカがシリアのアサド政権の基地にミサイル攻撃して緊張が高まっている。


例によって、イギリスやフランスやドイツは支持し、日本も早急に支持を表明した。アサド政権を支援しているロシアは当然のごとく「不快感」を露わにして非難した。冷戦時代にもよく見られる対立構図で、特段緊張が高まったとも思えないのだが。何故か大騒ぎである。それにシリアは内戦が続いている。常に戦争状態だ。ちょっと前には「ロシアがISに空爆していると言っているが実は反体制派を空爆した」とかアメリカと西側諸国が非難した。常に非難合戦である。「ISはテロだから世界の敵」とか言って米露が協調したように思えたが、実態はその程度である。現実のシリアの日常にはなんの変化もない。内戦そのものは何も変わっていないからだ。

今回のミサイル攻撃の口実は「アサド政権が化学兵器を使った」とのことである。それもなんだか胡散臭い。筋の悪い口実である。なぜなら「イラク戦争」の前例があるからである。

あの時の口実は「イラク大量破壊兵器を持っている」と言うの口実に戦争した。そして後になって調査したら「その証拠は確認できない」と言う。そしてISの問題もイラク戦争が発端だと考えられている。あの戦争でイラクは崩壊してISを産んだ。そして、アメリカも「イラク戦争の検証」をしている。そしてトランプはイラク戦争を非難した。そして当選したのである。そのトランプが「不確実な化学兵器の使用を口実にミサイル攻撃」は筋が悪い。後日非難されるのが目に見えている。既に「アサド政権は化学兵器は使っていない」との情報が出始めている。トランプはどう口実を作っていくのだろうか?

大抵の軍事行動の口実は胡散臭い。行動を正当化するためにでっち上げるものである。だからロシアの非難もその程度である。アサド政権を擁護するための口実に過ぎない。どちらの情報も「あてにならない」のである。なのでこう言う時には行動だけで判断した方がいい。とにかくアメリカはアサド政権に攻撃した。これからアサドを潰そうとしている。そしてアサドをロシアが支援している。この単純な構図から広げて考えた方がいい。

もちろん共通の敵であるISがいる。そのために一時的に共闘した。しかし、ISは弱体化していると言われてる。そして今回のミサイル攻撃である。それは「ISの壊滅が見通しがたってきたから本命のアサドを潰せる」とアメリカが判断したからと考える。元々アメリカのシリア介入の本命は「アサドを潰す」である。しかしISが出てきて困った事態になったからロシアの介入を許した。それがトランプの当選前の言い分である。それを「オバマは外交で失敗した」とトランプは言っていたのだ。トランプとしては「ロシアにお願いしなくてもISを壊滅できる」と考えてるのだろう。どの道ISはもう終わりである。だからその後起こるであろう。アサド政権と反政府との内戦に備えて「今の内からアサドの軍事力を減らす」と言う事である。口実は後からくっつけたものだ。これは「ロシアがISの空爆と言って反政府軍空爆した」と同じである。ロシアも「ISが壊滅した後にアサド政権に有利になるように」支援して空爆したのだ。

なので別に驚く事ではない。テンプレのような軍事行動である。ただ見えてきたのは「ISはもう壊滅」がほぼ事実であろうと言う事である。だからアメリカは「ISに割くべき軍事的なリソースをアサドに使える」のである。これから「本命のアサド政権に空爆する」ってことなのだろう。


そして西側のEU各国は支持した。協調して「本命のアサド政権に空爆する」ってことなのだろう。一応化学兵器使用を口実に国連を使わず「有志連合」と言う形でまたやるのだろうか?ロシアが拒否権を使うかもしれないので、安保理は使えない。

どっちみち、アメリカはシリアにかかりきりである。アフガンもまだ終わっていない。東アジアに軍事的リソースなど割けないのだ。だから北朝鮮に対してアメリカが軍事介入する可能性は低い。それが今回のミサイル攻撃から見えてきた事だ。北朝鮮はアメリカの行動は何でも非難するから、特段緊張が高まった訳では無い。いつもの発言である。アメリカもそんなに北朝鮮を恐れてはいない。もし危険なら早期に軍事行動をするはずだから。そして今回の行動である。シリアのミサイル攻撃は「サプライズ」である。軍事行動は奇襲は重要な意味を持つ。特に先制攻撃では重要だ。一撃で一本取れれば勝ちである。だから奇襲の為には行動を秘匿するが一般的だ。だから「軍事作戦は機密情報」なのである。どこの国であっても「手の内など明かさない」のが普通だ。

でも今回はこれ見よがしに公開している。手の内を明かすバカはいない。だから「やらない」のである。ただの脅しである。本当にやるなら、他の手を使うはずだ。アメリカに金正恩暗殺計画はあるかも知れないが、それは「斬首作戦」ではないだろう。そもそも暗殺は「人しれず抹殺すること」である。それを公開するってどういう事なんでしょうかね?それを真に受ける方もマスコミもどうかと思うけど。北朝鮮だって世界中のテレビを見ている。暗殺の手の内を見せて警戒されたら失敗である。

こういう風に考えた方が妥当である。

時としては言葉には意味を持たない時がある。たとえば「緊張感をもってあたりたい」とか言うけど、緊張感も持つのは普通のことだ。自動車の運転でも多少の緊張感を持つ。「交通事故に気を付けましょう」ぐらいの意味しかない。「検討する」と言うのもそうだ。検討した結果「従来の計画が一番である」と言う事はよくある。結果はが変わるかの期待をもったりもするが、初めから結果は変わらないのである。検討するとしか言っていないのだから。

なので「あやゆる可能性を否定しない」ってのも意味の無い言葉である。そんなの当たり前だ。そしてこの発言を聞くとマスコミは「北朝鮮と戦争」の可能性ばかり取り上げるが「北朝鮮とアメリカが電撃和解で会談」と言うのも「あらゆる可能性」に含まれる。どちらも「言葉の重み」としては同じものだ。そして安倍政権しては「後者の可能性」の方が好ましくない。拉致問題等の問題が反故になるからだ。もちろん日本人として、拉致は許されいないし、核やミサイル開発の問題もある。容認はできない。「あらゆる可能性」で電撃和解されたら困るのだ。

「緊張が高まっている」と言うもなんのこっちゃである。国際外交は「常在戦場」で常に緊張しているものだ。TPP交渉だって「経済戦争」で「戦場」である。常に緊張していて、交渉がどうなるか分からない。それを今さら「緊張は高まっている」と言うのはおかしな話である。

そしてシリアは内戦状態である。常に外交交渉でしのぎを削っている。常在戦場の最前線で常に緊張しているのだ。なので高まったり、低くなったりしない。そんな事で騒ぐのは無意味である。そもそも「いつ何が起きても緊張している」のである。

かように、言葉に踊らされてはいけない。

とかくマスコミも世間も「騒ぎ過ぎ」だと感じる今日この頃である。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さってありがとうございます。

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慰安婦像と筒井康隆

 

headlines.yahoo.co.jp

筒井康隆慰安婦像に対する発言が批判を浴びている。発言は内容は以下である。

引用部分

長嶺大使がまた韓国へ行く。慰安婦像を容認したことになってしまった。あの少女は可愛いから、皆で前まで行って射精し、ザーメンまみれにして来よう。

引用終わり。

この発言は筒井康隆のブログ「笑犬楼大通り」の「偽文士日碌」の四月四日の日記に書いてある。なので、作者本人の発言であることは間違いない。なお、ブログは訂正しておらず、現在でもその発言は確認可能だ。

当然のごとく韓国は反発し、抗議した。この炎上について書きたいと思う。

私は筒井ファンである。一応彼の作品はほとんど読んでいる。断筆宣言以降の作品はあまり読んでいないが、それまでは愛読者の一人である。彼の映画化された作品も何本かは見ている。だからと言って彼を擁護する気はもうない。断筆宣言の時はショックだったけどね。

でもってその一個人から見た。筒井康隆論である。結論から言えば「賛否も含めてすべてある程度は正しい」のが筒井作品である。不謹慎とか差別主義もそうだし、笑いもそうだし、批判や称賛もどちらも正しい。第一そんな視点で作者は作品を作っていない。少なくとも筒井作品はそうだ。

彼は「どんな反応が返ってくるか知りたいから、作品として公開する」のである。このベクトルの違いを知らないと、彼の作品を理解することは絶対に不可能だ。読者が作品を評価するのでなく、作品が読者を選別するのである。

なので彼の作風は多種多用である。SFであったドタバタであったり、ブラックや差別的であったり、ジュブナイルや純文学も書く。しかし読者は違う「時をかける少女」が好きだからと言って「日本以外全部沈没」が好きだとは限らない。多分合わないだろう。もちろん逆もある。ブラックな筒井作品好きだからと言って「文学部唯野教授」が理解できるとも限らない。「虚構船団」がつまらないと言う読者も多い。試されてるのは読者なのだ。もちろん「虚構船団」に強烈に感動した読者もいる。純文学の愛読者の層である。彼の「メタフィクション」の文学性に感動して絶賛する。

なので、そういう筒井作品群の切り口の一断面によってファンであっても選別されるのが筒井作品である。筒井康隆は一人である。彼の作った作品はすべて「筒井作品」である。しかし読者は多様である。つまり静的で完結しているのは作品であって読者ではない。読者の方が動的で不確定なのだ。「面白い作品」では無く「その作品を面白いと感じる事が出来たか?」なのである。だから試されるのは常に読者である。

今回の発言で韓国が怒るのは当たり前である。あまりにも不快だからだ。女性に対しても失礼であろう。だから不快になっても当然である。でもこれが日本人で男性となると違って当たり前である。立場も感性も違うからだ。特にブラックユーモアとして捉える筒井ファンになら笑い転げるだろう。不謹慎と言われればそうである。でもその差別に関しては「当事者意識がない」から笑っていられるし、ブラックユーモアとはそう言う物である。

でもこれは他の作品や発言となると違ってくる。立場が変わるからだ。今度は前の作品では差別されていた読者が差別して笑う立場だから「笑える」のである。そして以前の作品では差別する側が、差別される側になる。そして不快になるのである。筒井康隆の作風が変わったのではない。読んでいる読者の立場と状態が変わるのだ。そしてその違いを感じさせて「差別意識は誰でもある」と触発するのがブラックユーモアの目的の一つである。

だから、賛否の問題ではない。次に筒井作品で差別されるのは、あなたかもしれないからだ。その時になって「笑いの対象」になったからと言って文句は言えまい。今まで散々筒井作品で「他を差別して笑っていたのは、貴方自身ではありませんか?」と問いているのだ。その立場に立って初めて出発点に立てる。それを気づかせるのがブラックユーモアである。

筒井康隆はそういう存在なのである。彼自身「坑道のカナリア」と自分を称するが、作家は「坑道のカナリアであるべき」と言う意味もある。つまり、炭鉱夫は炭坑にカナリアを連れて行った。坑道で酸欠で真っ先に死ぬのはカナリアである。カナリアが死んだら次は人である。だから危ない。逃げろと言うサインである。つまり社会の中で自分のような妄言をある程度許容出来ている内は安全である。しかし作家が不規則発言で抹殺される社会は危ない。知らない内に言論弾圧が進んでいるからである。

その点で断筆宣言は意味がある。正しくカナリアは死んだのである。そして危険を社会に知らせたのだ。その点では意図は成功したと言えよう。あれで騒ぎになって少しは出版業界は用語規制を見直したらしい。ある程度の成果が上がったと筒井康隆が判断したから彼は復帰したと言う。

そして筒井康隆は炎上が好きである。それは彼自身が「自分は道化である」と発言している所からも分かる。今回も炎上を意識して発言している。狙っているのだ。そこを「平常運転」とも言うファンもいるそうだが。そもそも彼は炎上を面白がっているのだ。その点では「断筆宣言」も面白がっていた。自分の発言が、社会にどの程度の影響があるかを楽しんで面白がっていたのだ。

彼の作品は「実験的」と言う評論家も多い。実験と言うのは「結果を知る」ためにやるものだ。最初から結果が分かっていたら、誰もやらない。つまり彼にとって「絶賛も酷評も同義」である。それを知るために公開しているのである。たとえば作者の中にある着想がある。これが読者に受けるか分からない。それを知りたいから作品にして発表する。初めから反応が分かっている作品を書いても、彼はちっとも面白くない。新しい発見がないからだ。実験する意味がないのである。

その点では上記の発言は中々である。確かに「この発想はなかった」である。破壊するより確かに強烈に侮辱できる。差別できる。この発想はなかったから、発言してみたくなったのであろう。社会の反応が知りたくなったからである。アリなのか、ナシなのか。

そして意図した通り炎上した。どうせ燃やすなら派手が方が面白い。これが道化の本性である。なんのことはない。どんちゃん騒ぎが好きなのである。そして「どうしたら騒ぎが大きくなるか」に腐心する。筒井康隆は愉快犯なのだ。そう言うのに対して正攻法の抗議はあまり意味が無い。騒ぎが大きくなって炎上して、面白いだけだ。いわゆる「スルーが一番」で「荒らしに反応するやつも荒らし」になってしまう。そこが道化の思うづぼである。炎上芸人を目指すなら、かくありたいものである。

筒井康隆自身が差別主義なのかと言うは実はあまり意味がない。

言ってしまえば、人間そのものが差別主義的なのだ。男は女を差別し、女も男を差別する。多数は少数を弾圧し、少数派が多数になったら報復である。なにも個人の資質の問題ではない。すべての人間が少なからず持っている要素なのだ。

その点でもって筒井康隆が差別的と言うは正しい。人間であるし、男である、日本人でもある。そっから取り出して筒井康隆は存在できない。逆に韓国人が反日になるのもある程度致し方ないのである。もちろん筒井康隆は戦前の生まれなので、実体験でそれを知っている。差別した側の一人でもあるのだ。彼自身幼少の頃はそうした差別やいじめを経験している。てんかん患者にたいする発言も、そうした差別は知ったうえでの発言である。彼も少なからず大衆の一人として加担していたからわかるのである。なので無感覚で差別発言をしているわけではない。あくまで「作家」として立場として「創作」の中のみだから許されると判断した上だ。

そして作家の作品や思想は現実に依存しない。それは創作と言う「フィクション」を前提としているからだ。だから実現不可能な理想社会も描けるし、逆のディストピアのような社会も妄想できる。なんでもアリで描けるのである。なので思想も何でもありである。所詮は「フィクション」なんだから、現実社会とかい離した思想であってもかまわない。

でも、現実的な発言では、当然社会の影響を受ける。つまり「作家筒井康隆」と「現実の筒井康隆」は違う存在である。破天荒な作家なら、作家としての発言もその点を意識しての妄言である。妄言でないとつまらないからだ。それは小倉優子の「こりん星」とかデーモン小暮の「悪魔」とあまり変わらない。イメージ戦略の一つである。道化であること意識して妄言を言っているのである。

そして、現実の断筆に至る経緯と交渉の時は当然現実問題として発言である。そんな時に「ブラックユーモア」なんか言う必要も無いし、筒井康隆だって言わない。「てんかんに効く薬は昔からあった、青酸カリとか」を創作活動で使えば、ブラックユーモアであるが、そんなの直接会った時に患者に言う言葉ではない。言ってはならない。そんなの当たり前である。だから、テレビのコメンテータの筒井康隆は過激な発言はしない。小林よしのりのような感じではないのである。なので実を言うと見ていてつまらない。現実の差別問題を煽るような事態を考慮しているのだ。断筆宣言で「朝生」に当事者として出演した時もそうだった。

そして平気で政治の場で「三国人」なんて言う表現を使う政治家もいる。それは言ってはならない。創作の場でもなければフィクションでもない。現実の社会でそんな差別的発言を、しかも政治家が言っていいはずがない。それは「表現の自由ではない」。ただ侮辱しているだけだ。政治的に配慮した言い回しをすれば良いだけである。そこをわざわざ、差別的発言にする意図がわからない。謝罪して撤回するのが当然だ。

かように、文学的表現と現実の表現では異なる。少なくとも彼は使い分けている。私も分けるべきだと思う。その中で「文学としてどこまでアリか?」も考えるべき事でもある。文学だからと言って「何でもあり」と言うわけにも行くまい。やっぱり規制も必要である。それはある程度は致し方ないことでもある。

結局最後は個々人が答えも見つけて欲しいだけである。私も答えが見つかっていない。筒井康隆は道化であり、問題提起をする側であって、回答者ではない。それが彼の作風の本質である。

作品で試されてるのは読者なのだ、答えを見つけるのも読者である貴方なのだ。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さって、ありがとうございました。

 

 

 

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