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シリアとミサイル

news.yahoo.co.jp

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dekunobou1025.hatenablog.com


アメリカがシリアのアサド政権の基地にミサイル攻撃して緊張が高まっている。


例によって、イギリスやフランスやドイツは支持し、日本も早急に支持を表明した。アサド政権を支援しているロシアは当然のごとく「不快感」を露わにして非難した。冷戦時代にもよく見られる対立構図で、特段緊張が高まったとも思えないのだが。何故か大騒ぎである。それにシリアは内戦が続いている。常に戦争状態だ。ちょっと前には「ロシアがISに空爆していると言っているが実は反体制派を空爆した」とかアメリカと西側諸国が非難した。常に非難合戦である。「ISはテロだから世界の敵」とか言って米露が協調したように思えたが、実態はその程度である。現実のシリアの日常にはなんの変化もない。内戦そのものは何も変わっていないからだ。

今回のミサイル攻撃の口実は「アサド政権が化学兵器を使った」とのことである。それもなんだか胡散臭い。筋の悪い口実である。なぜなら「イラク戦争」の前例があるからである。

あの時の口実は「イラク大量破壊兵器を持っている」と言うの口実に戦争した。そして後になって調査したら「その証拠は確認できない」と言う。そしてISの問題もイラク戦争が発端だと考えられている。あの戦争でイラクは崩壊してISを産んだ。そして、アメリカも「イラク戦争の検証」をしている。そしてトランプはイラク戦争を非難した。そして当選したのである。そのトランプが「不確実な化学兵器の使用を口実にミサイル攻撃」は筋が悪い。後日非難されるのが目に見えている。既に「アサド政権は化学兵器は使っていない」との情報が出始めている。トランプはどう口実を作っていくのだろうか?

大抵の軍事行動の口実は胡散臭い。行動を正当化するためにでっち上げるものである。だからロシアの非難もその程度である。アサド政権を擁護するための口実に過ぎない。どちらの情報も「あてにならない」のである。なのでこう言う時には行動だけで判断した方がいい。とにかくアメリカはアサド政権に攻撃した。これからアサドを潰そうとしている。そしてアサドをロシアが支援している。この単純な構図から広げて考えた方がいい。

もちろん共通の敵であるISがいる。そのために一時的に共闘した。しかし、ISは弱体化していると言われてる。そして今回のミサイル攻撃である。それは「ISの壊滅が見通しがたってきたから本命のアサドを潰せる」とアメリカが判断したからと考える。元々アメリカのシリア介入の本命は「アサドを潰す」である。しかしISが出てきて困った事態になったからロシアの介入を許した。それがトランプの当選前の言い分である。それを「オバマは外交で失敗した」とトランプは言っていたのだ。トランプとしては「ロシアにお願いしなくてもISを壊滅できる」と考えてるのだろう。どの道ISはもう終わりである。だからその後起こるであろう。アサド政権と反政府との内戦に備えて「今の内からアサドの軍事力を減らす」と言う事である。口実は後からくっつけたものだ。これは「ロシアがISの空爆と言って反政府軍空爆した」と同じである。ロシアも「ISが壊滅した後にアサド政権に有利になるように」支援して空爆したのだ。

なので別に驚く事ではない。テンプレのような軍事行動である。ただ見えてきたのは「ISはもう壊滅」がほぼ事実であろうと言う事である。だからアメリカは「ISに割くべき軍事的なリソースをアサドに使える」のである。これから「本命のアサド政権に空爆する」ってことなのだろう。


そして西側のEU各国は支持した。協調して「本命のアサド政権に空爆する」ってことなのだろう。一応化学兵器使用を口実に国連を使わず「有志連合」と言う形でまたやるのだろうか?ロシアが拒否権を使うかもしれないので、安保理は使えない。

どっちみち、アメリカはシリアにかかりきりである。アフガンもまだ終わっていない。東アジアに軍事的リソースなど割けないのだ。だから北朝鮮に対してアメリカが軍事介入する可能性は低い。それが今回のミサイル攻撃から見えてきた事だ。北朝鮮はアメリカの行動は何でも非難するから、特段緊張が高まった訳では無い。いつもの発言である。アメリカもそんなに北朝鮮を恐れてはいない。もし危険なら早期に軍事行動をするはずだから。そして今回の行動である。シリアのミサイル攻撃は「サプライズ」である。軍事行動は奇襲は重要な意味を持つ。特に先制攻撃では重要だ。一撃で一本取れれば勝ちである。だから奇襲の為には行動を秘匿するが一般的だ。だから「軍事作戦は機密情報」なのである。どこの国であっても「手の内など明かさない」のが普通だ。

でも今回はこれ見よがしに公開している。手の内を明かすバカはいない。だから「やらない」のである。ただの脅しである。本当にやるなら、他の手を使うはずだ。アメリカに金正恩暗殺計画はあるかも知れないが、それは「斬首作戦」ではないだろう。そもそも暗殺は「人しれず抹殺すること」である。それを公開するってどういう事なんでしょうかね?それを真に受ける方もマスコミもどうかと思うけど。北朝鮮だって世界中のテレビを見ている。暗殺の手の内を見せて警戒されたら失敗である。

こういう風に考えた方が妥当である。

時としては言葉には意味を持たない時がある。たとえば「緊張感をもってあたりたい」とか言うけど、緊張感も持つのは普通のことだ。自動車の運転でも多少の緊張感を持つ。「交通事故に気を付けましょう」ぐらいの意味しかない。「検討する」と言うのもそうだ。検討した結果「従来の計画が一番である」と言う事はよくある。結果はが変わるかの期待をもったりもするが、初めから結果は変わらないのである。検討するとしか言っていないのだから。

なので「あやゆる可能性を否定しない」ってのも意味の無い言葉である。そんなの当たり前だ。そしてこの発言を聞くとマスコミは「北朝鮮と戦争」の可能性ばかり取り上げるが「北朝鮮とアメリカが電撃和解で会談」と言うのも「あらゆる可能性」に含まれる。どちらも「言葉の重み」としては同じものだ。そして安倍政権しては「後者の可能性」の方が好ましくない。拉致問題等の問題が反故になるからだ。もちろん日本人として、拉致は許されいないし、核やミサイル開発の問題もある。容認はできない。「あらゆる可能性」で電撃和解されたら困るのだ。

「緊張が高まっている」と言うもなんのこっちゃである。国際外交は「常在戦場」で常に緊張しているものだ。TPP交渉だって「経済戦争」で「戦場」である。常に緊張していて、交渉がどうなるか分からない。それを今さら「緊張は高まっている」と言うのはおかしな話である。

そしてシリアは内戦状態である。常に外交交渉でしのぎを削っている。常在戦場の最前線で常に緊張しているのだ。なので高まったり、低くなったりしない。そんな事で騒ぐのは無意味である。そもそも「いつ何が起きても緊張している」のである。

かように、言葉に踊らされてはいけない。

とかくマスコミも世間も「騒ぎ過ぎ」だと感じる今日この頃である。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さってありがとうございます。

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