空母について

 

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空母カールビンソンが日本近海に来て「朝鮮有事」とか騒いでいる。そこで「空母って何?」について書いてみたくなったので書いてみる。それが分からないと今回の件が分からなくなるからだ。

まず空母についてである。簡単に言うと「洋上飛行場」である。実を言うとそれ以上でもそれ以下の意味もない。もちろん、艦載機として軍用機をその「洋上飛行場」を使って発着させて使う。なので攻撃能力のほとんどは艦載機で母艦ではない。旧日本海軍でも山本五十六なども「空母は艦載機が主役で母艦はお供だ」と言っていた。なので空母そもものではなく「航空兵力」で考えるのが基本だ。

なぜこんなことから書くかと言えば、別に軍用機は艦載機だけではない。陸上の基地で使う「陸上機」もあるからだ。ちなみ日本の航空自衛隊は陸上機である。F15だって陸上機だし、今度採用されるF35も陸上機である。だから、空母からは発艦できない。そしてF35には艦載機で使えるタイプもある。垂直離陸ができるので滑走路の短い空母でも使えるのだ。だから、艦載機は陸上基地でも運用が可能である。

なので、陸上機の方が原則的に性能がよい。滑走距離など制約がなく自由に開発できる。基地の滑走路を伸ばせば良いからだ。しかし空母となると違う。船を大きくできない。与えてらてた滑走路に合わせて開発が必要になる。だから五十六は「空母を改造して滑走路を長くしろ」と言う意味でいったのだ。

なので別に離陸母体が陸上だろうと空母だろうと関係ない。要は飛行機が運用できれば良いだけである。空母が無くても、近くに基地があって自由に使えるならそれでいい。その方が安全で確実である。余裕のある敷地で、長い滑走路。整備施設も整っている。そっちの方がよっぽどいい。

でも陸上基地には致命的な欠点がある。それは「動かせない」ことである。使える所に持ってこれないのである。

だから空母が必要な時が出てくる。基地を展開できない地域で航空作戦をするには、どうしても「動く飛行場」が欲しいのである。もちろん飛行基地があれば良いが、政治的な問題もある。ロシア軍の飛行場をアメリカ軍が「使いたいから貸して」と言って貸してくれるはずがない。でも航空作戦はしたい。そこで空母の必要になるわけである。逆に「特例で貸す」とロシア軍が言えば空母は必要ないのである。

実際、湾岸戦争の時はそうだった。フセインの侵略に国連決議がでて、世界が合同してクウェートからフセインを排除する事になった。当然航空兵力を展開しないと勝てない。アメリカも自前の空母を出すけど、それではとても足りないし、他国の航空兵力も展開する。そして隣国のサウジアラビアの基地を「借りた」のだ。もしくは新設して設営させてもらった。サウジにとっては米軍の進駐を許すので嫌だが、フセインは倒さないといけない。条件付きで受け入れたのである。もちろんサウジだけではない。トルコやその他の中東地域の基地も借りた。ついでに進駐する意味もあったけどね。

でもって、イラク戦争の時ある。これは各国が反対した。当然貸す貸さないは自国の権利である。アメリカは使う事ができない。なので、空母を総動員して展開したのである。そして、解放したクウェートは支持した。自由に基地を使えるのでそこを最大限に利用することになる。北側に位置するトルコの基地が使いたかったが、それは許可されず空母で対応した。

なので、空母を使うかは有事とは直接関係がない。近くに使える基地があれば空母なんかいらないのである。

そして東アジアである。まず日米安保がある。米韓軍事同盟もある。北朝鮮に対して「基地が不足する」と言う事態はまずありえない。だから常設の空母は横須賀に一隻だけなのだ。かつて中曽根総理は日本を「不沈空母」と言った。アメリカの東アジア戦略の要と言う意味で「不沈空母」である。陸上なので絶対沈まない。でもアメリカが自由に使えるからである。そして、作ろうと思えば、日本国土ならどこでも作れる。それが日米安保の基本原則である。だから「万が一にために一隻あればいい」のだ。

今回それが2隻になったのは、単純にペンス副大統領の訪問のためにロナルドレーガンが使えないから「ワンポイント」である。初めから想定内なら、いまやっている「米韓行動軍事演習」にも参加させる。それならまだ分かるけど、4月19日に訪問予定だから、どっちみちそれまでは横須賀にくぎ付けである。その間の穴埋めに呼び戻されたのだ。こういう状況にも柔軟に対応できるのが空母の利点で、それを活用したに過ぎない。動くんだから呼び戻せばいい。ただそれだけである。そんな事は幾らでもある。

それを、戦争だと騒ぐのは、いかにも煽りすぎと言うか。いつものマスコミのやり方である。そうすれば、部数と話題が増えるからだ。真に受ける方もあるけど、軍事には普通は疎いからすぐ騙される。確かに空母は強力だが、その数倍の航空兵力を日米韓は既に極東に展開している。空母の航空兵力は所詮はおまけに過ぎない。

そして、韓国では米韓合同軍事演習中だ。それを視察にペンス副大統領は来たのが。就任一年目で、演習に政府高官が一人も来ないのもありえない。大統領はアメリカの最高司令官である。副大統領は副司令官だ。視察にこないと何かと都合が悪い。日本では稲田防衛大臣南スーダンに視察に行ったの同じで、誰かいかないと政権批判になる。したがってアメリカの歴代の大統領はよく軍事視察する。オバマだって視察の為にイラクやアフガンに行った。その一環で軍事演習に副大統領が視察に来ただけである。ついでに会談もするけど「日米韓の連携を再確認した」程度の発言だろうね。

とかく日本のマスコミは、軍事関係となるとミリオタのような事しか言わない。ミリオタもハードの事は知っていても、そう言う基本的な事はさっぱりである。だから空母がきたぐらいで「大騒ぎ」になるのだ。

空母なんだから、港があればどこだって行く。その程度だ。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んでもらって、ありがとうございました。

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