ビザとパスポート

 

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ロックバンド「ラウドネス」のアメリカ公演が中止になったそうだ。理由は「ビザが下りなかった」そうで、入国できなかったとの事である。トランプ大統領になって、入国審査が厳しくなったとの見方もある。アメリカでは公演には事前にビザ申請が必要との事らしい。ラウドネスは申請をしてなかったらしい。

でもって今回はビザの話でもしようかと思う。これからゴールデンウィークで海外旅行とか思っている人も多いだろう。当然ながらパスポートとビザが必要になる。そんな話である。

パスポートとビザは違うものである。ざっくり「パスポートは出国で使い。ビザは入国で使う」とかなのだが、ますパスポートについてである。これは国籍を持つ国が発行する書類である。

つまり日本国籍なら日本政府が発行する。「国籍証明書」とも言える書類だ。日本政府は外国に滞在する日本人を安全を保護する必要がある。それを証明するのもパスポートだ。なので海外で犯罪に巻き込まれたりしたら、現地の領事館なり、大使館が対応する。その時にも必要になるのがパスポートだ。そして日本国籍を持っていれば「パスポートのみで日本に入国できる」それを証明するのもパスポートである。単に帰国しただけだけなので国籍が証明できれば良いのである。

時に二重国籍と言うのがある。様々な事情があるが、二つの国籍を持つことである。そうなるとパスポートは二つできる。これは公式で発行されたもので、偽造ではない。

ケントギルバートによると「便利」だと言う。例えば日本とアメリカの二重国籍だとする。日本で活動するときは「日本国籍」として活動する。出国時も日本のパスポートだ。そしてアメリカにに着いて入国管理では「アメリカのパスポート」を提出する。それなればアメリカ国籍である。単に帰国しただけなのでビザがいらない。簡単に入国できる。だから国籍離脱が浸透しないと言っていた。

ビザと言うのは行く当事国が発行する書類である。「入国許可書」のようなものである。なのでアメリカ合衆国に行くなら合衆国政府が発行する。手続きが面倒なので旅行代理店などが主にする業務である。合衆国などは割合簡単に旅行できるが、これが「北朝鮮に行ってみたい」とかになると大変である。そもそも国交がないので、現地に領事館もないし、そのまえにビザを申請して許可されないと入国できない。一応ネットで調べたら「中国経由で中国の日本人向けのツアー」ならあるそうだ。まあ行く人も少ないと思うけどね。

ビザと言うのは基本的には事前に申請して取得するものである。よく「ビザなし渡航」と言うのがあるけど、それは入国審査で「即時許可発行」みたいなものである。パスポートに押される判子が許可書の代わりである。これは二国間の条約で「ビザを申請しなくても短期の観光なら入国を許可する」と言う事である。

なのでよく入国で「目的はなんですか?」と聞かれるが、それにも一応の意味がある。「観光」と言えばいいの言うのも「観光目的」なら事前のビザ申請が不要な国が多いからだ。そして滞在期間を聞かれる。短期かどうかを確認するためである。もちろん短期の観光で入国して一年も滞在したら犯罪である。「オーバーステイ」と言う。就労するのも犯罪である。「不法就労」である。目的が違うからだ。

そしてビザには色々な種類がある。一番一般的で身近なのが「観光ビザ」である。海外旅行の為のビザである。アベノミクスに話題になるのはこれである。「観光立国」なら「ビザの審査を緩和しないと旅行者が来ない」からだ。これも行政改革の一環である。

就労ビザと言うは「そこで働くためのビザ」である。イチローや松井だって持ってるし、渡辺謙だって持っているビザである。これが無いと合衆国で就労できない。ラウドネスの件はこれに抵触したようだ。公演して報酬を得るから就労ビザが必要だけどそれ持たずに入国しようとして拒否されたと言う事だろう。

これはなにも芸能人に限った事ではない。現地で就労にするには必ずビザが必要だ。例えば「日本食レストレランで寿司職人として働く」なんてのもビザが必要だ。ちなみに私の知人は「現地工場の技術指導員」としてアメリカに二回赴任している。日本では現場主任か係長クラスだったかと思う。そういうケースもある。

もちろん就労ビザは無制限に発行される訳ではない。例えばメジャー契約の選手は「特別職」だが、マイナー契約は「一般就労」となっている。なので枠があって発行されないケースがあるようだ。プロ野球では西武の小関選手のメジャー挑戦が「ビザが発行されずに断念」と言うケースがある。当時は「寿司バーをするために日本人の職人に多く許可」したために「ビザが取れなかった」そうだ。

当時のスポーツ紙に「小関、すし職人に負ける」と一面で報道されたりもしたけどね。

留学と言うのもビザが必要だ。日本でも途上国から学生を受け入れたりしている。その人達に発行されるビザだ。ある程度の就労も認められている。宮大工の勉強に来て、現場の実務も勉強するために就労するといた事だ。タオル業界は実習生と称して大量の中国人労働者を使っていた時期もある。

男女間の話でもビザが出てくることがある。「配偶者ビザ」と言うのがある。これは国際結婚で「配偶者が外国人」に与えられるビザである。結婚は憲法で「両性の合意さえあればできる」ので外国人であっても可能だ。しかしその外国人は日本国籍を持っていない。ビザが必要になる。結婚したからと言って配偶者に日本国籍が付与される訳では無い。そんな事になれば二重国籍だ。でもその外国人は配偶者として日本で暮らす。夫婦なんだから当然である。なんらかの法的担保が必要でそれが「配偶者ビザ」である。特別なビザなので「就労」とかもほぼ無制限に可能である。まあ外国籍の配偶者はビザがないから就労できないとか人権問題になると思うけどね。

もちろん偽装結婚とかヤバい話もあるが、これは割愛。

ビザも色々でそんな話でした。

この辺で締めたいと思います。

長文をよんで下さってありがとうございました。

 

 

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