メーデー



5月1日はメーデーである。「労働者の日」である。

ちなみに私の父はメーデーは休みだった。会社と労働組合がそう言う契約をしていたからだ。メーデーは祝日ではないが「労働者の日」である。個別に企業が休業日にするケースが多いと言う。でもメーデーと言っても家にいたかと言えばそうでもない。組合に参加して、デモとかの運動にも参加させられていた。組合とはそう言う動員をちょくちょくかける。だからメーデーと言っても暇ではないようだったけど。でも小学生だった私は祝日でもない「休み」が理解できなかったけどね。

なのでちょっと労働組合について書きたいと思う。

労働組合だから労働者の団結組織である。これは労働者の権利で憲法で保障されている。当たり前であるが、そう簡単な事でもない。

まず「労働者」の定義である。これは法律では「従業員5名以上の企業の従業員」とか規定がある。なので一般の小規模の店のアルバイトには適用されない。それは「個人事業主」である。零細企業のほとんどは「個人事業主」である。だから「労働者」ではない。

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ちなみに野球選手は「個人事業主」である。だから選手会を設立するあたって問題になった。「選手は労働者ではないから組合活動は違法である」と言う見解が球団の意見だった。球団から見れば組合活動はしてほしくない。選手が団結して毎年「労使交渉」とか面倒なのだ。組合の認可は当時は「労働省」の管轄で、政治問題ともなった。法的には「個人事業主」の選手会を組合と認可すべきか?である。結局組合と認可されたから今の選手会がある訳だが。

もっとも野球選手は労務的には変な待遇である。個人事業主であったがNPB企業年金に加入していたのである。小泉改革で適格年金の廃止に伴って、この企業年金は廃止されたが、選手会が発足したのは中畑清が現役の頃である。初代の会長は中畑清である。発足の口実に「でも選手は企業年金に加入義務があるんです」と言うのもあった。加入義務の経緯は「厚生年金の普及促進のためにプロ野球選手を利用した」と言うのが真相らしい。そう言う政治利用もあり、プロ野球選手の労務はかなり変則である。企業年金であれ、厚生年金であれ、運営母体の従業員であることが条件になる。そうなるとプロ野球選手は「NPBの従業員」って定義になる。労働者である。

そして当時「選手会のスト権」も話題になった。初代会長の中畑清は「選手会はストは絶対にしない」と再三明言していた。しかし時代も変われば変わるもので、近鉄の合併騒動の時にストは起きた。

もちろん野球選手だけでは無く、NPBには職員も入れば、審判もいる。「審判組合」と言うのもある。とうぜんストライキの権利がある。なので審判を6人制から4人制にする時は「審判のストライキ」の可能性があった。人員削減なのだから審判組合は抗議してストも辞さない構えだった。

こうしたトラブルはアメリカでは多い。実際に審判のストはある。知っている所だとアメフトのNFLは審判のストがあった。2011年~12年で、アメフトは秋から翌年の2月までなので、2011のシーズンである。このときNFLの運営は「代用審判」として大学のアメフトの審判を代用して審判とした。正規の審判を排除してリーグを開催したのである。

結果は散々で誤審が多発した。ファンからも審判の質が低いと非難された。結果NFLが妥協する形で第4週から正規の審判が復帰した。こうした事もある。

変わった所だと宝塚歌劇団がある。宝塚は阪急電鉄の系列の組織である。劇団員は阪急電鉄の社員である。つまり従業員で労働者である。女子技芸員と呼ばれる社員だった。なので組合発足時には組合員だったのである。のちにタレント契約が認められて、タカラジェンヌの組合は解散したそうだが、女子社員なので業務が何であれ組合は認められるべきである。

時に労働者であっても組合活動に制限がかかる場合がある。一般的なのは公務員だ。公務員と言っても色々ある。役所の受付から警察官、自衛官や、学校の教師も公務員だ。日本では公務員にはストライキの権利がない。しかし組合の権利を認める職種はある。教師には「団結権」はある。組合を作ってもいい。有名な所では「日教組」である。しかし、日本では警察官には組合を組織する権利はない。治安維持にかかわるからと言うが建前である。しかし諸外国には警察官の労働組合もある。

一部には「公務員の組合活動を認めるべきだ」と言う考えもあるようだ。公務員が優遇されるのも「公務員は労働三権団結権、団体交渉権、団体行動権(スト権))がないからだ」と言うのもある。その代わりに、身分が保証され、給与も待遇も大企業並みである。公務員制度改革が進まない原因とも言われている。

ともあれ5月1日はメーデーである。こんな日くらいは「労働者の権利」を考えてみるの悪くないと思う。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さってありがとうございました。


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