年棒について

 

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選手会による年棒調べが出たの年俸について書いてみたい。

引用部分

球団別平均年俸は以下の通り(外国人選手は除く。金額は税抜き)
 <1>ソフトバンク 7013万円
 <2>巨人 6043万円
 <3>阪神 4162万円
 <4>ヤクルト 3737万円
 <5>日本ハム 3488万円
 <6>ロッテ 3446万円
 <7>オリックス 3336万円
 <8>西武 3283万円
 <9>楽天 3196万円
 <10>中日 2926万円
 <11>広島 2767万円
 <12>DeNA 2600万円

 パ・リーグ平均は3948万円、セ・リーグ平均は3704万円。全球団の平均は3826万円だった。

引用終わり。

ソフトバンクと補強の巨人がやはり高額で、そのあと糸井を獲得した阪神である。あとはほぼ横並び。

これは選手会調べなので、外国人選手は含まれない。それは外国人選手は「選手会」に所属していないからだ。会員でない選手の年棒は調べる事ができない。もちろん任意なので「聞き取り調査」である。だから基本的には推定である。

選手は個人事業主で個別契約である。なのでその契約内容は非公開だ。なので、チームメイトであっても他の選手の契約内容は知らない。そして教えないものである。年棒はその選手の査定である。必ず比較する。「おれは○○より評価低いのか?」とかになる。だから球団は選手の年棒は絶対に公開しない。契約更改に影響するからだ。

契約更改の記者会見の金額も「推定」である。もちろん選手も明言しない。だいたいあっているようだが、それは阿吽の呼吸で示唆しているのである。なので実は選手も選手名鑑の「推定年俸」は気になるらしい。そのあたりは、マンガ「グラゼニ」に書いてある。まあ江本孟紀の本とかに書いてあることだけど。誰だって、自分を高く買って欲しいと思う。プロなので当然ではある。野球で稼いでいるのだ。

ちなみに推定年俸は「総額」である。「総額」とは「一番査定が高い場合の年俸」である。原則的に年棒は基本部分と「出来高」の総額である。基本部分は固定給である。成績に関係なく支払われる部分だ。そして「出来高」はあらかじめ契約で決められた「ノルマ」に対して支払われる部分である。投手なら「10勝したら」とか、野手なら「三割打ったら」とかである。インセンティブとも言われる。つまり「最大で4年で16億」と言うのは「すべてのノルマを達成したら」である。なのでソフトバンクの松坂が総額すべてを貰っている訳ではない。故障で投げてないので「最低保証」の基本部分だけである。もちろんそのあたりは不透明なので「最低4年で16億+出来高」かもしれないけど。一応「最大」と書いている時は総額で出来高込みである。

複数年契約だと年によって総額が違うことがある。一年目は最大3億だが「二年連続」だと「最大4億」とか増やす契約もある。単年で3割打つのと「3年連続で3割」では価値が違うからだ。当然3年目の方が価値が高い。だから複数年契約だとあらかじめ織り込んで契約するのである。特にメジャーでは長期の複数年契約もある。ヤンキースの田中は6年である。年俸23億とか書いてあるけど「これは総額なので、田中が最多勝奪三振防御率すべてのタイトルを取った場合」とかである。その成績なら23億でも安い。そして田中なら「その可能性を見込んで契約する」のである。なのでこの場合の総額も「6年連続で15勝以上」だったら100億以上と言う契約なのでメジャーでは高額ではない。出来高なので成績が出なければ減額なのだからね。

ちなみに支払いは一括ではない。日本の場合は「月払い」で支払われる。それも統一契約書に書いてある。トレードの場合は年俸を300日の日割りにして、残りを移籍球団が月払いで支払う事になっている。外国人選手だとシーズン途中で「神お告げがあった」とか言って帰国とかもあるので、面倒なケースもある。逆に来季の契約を更改しない外国人選手はシーズン途中で解雇される場合もある。8月一杯で解雇したとすれば、9月~12月の年棒を支払わずに済む場合があるからだ。

 

逆に二軍選手が一軍登録の場合は「日割りで加算される」。一軍の最低年棒は1500万である。その選手の年俸の日割りに足りない分は補填される。年俸600万の選手だと150日登録で1500万の最低年棒になるように補填される。差額は900万なので、それを150で割る。したがって一日登録されると6万円が加算される。


また、メジャーでは年俸の一部を「年金」のようにできる場合がある。引退後に分割して貰う契約だ。これは税金対策である。一括で貰うと一時所得なので、累進課税で税率が高い。だから分割で貰うと単年所得は低くなるから、税率が安くなる。アメリカの高額宝くじなども「分割払い」ができるそうだ。もちろん税金対策である。

日本でも契約金は「分割払い」が多い。これも所得税対策である。5年分割が多いようだ。この「契約金」はNPBの「統一契約」の契約に関する契約金である。これとは別に初年度の年俸が提示されて契約である。なので入団契約金と年俸は別である。つまり「FA権を取得するまでは所属球団と専属契約します」などの基本契約に対する報酬が「契約金」である。

かように、年俸や契約金も金額だけではない。数字だけで見るとえらい事になる。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さってありがとうございます。

 

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