名前と三菱

 

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三菱東京UFJ銀行」が「三菱UFJ銀行」に社名を変えるそうだ。最近は企業合併などもあり、企業名はよく変わる。銀行では「みずほ銀行」は第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行が合併した銀行だが、私の中では「第一勧業銀行」のイメージが強い。「ハートの銀行」が通称で、通帳にもハートマークが印刷されていた。小学生の時に町に支店が出来て、お年玉で口座を作ったのだ。あとは宝くじの当選金は第一勧業銀行でやっていた。今ももちろんみずほ銀行だ。なので宝くじ売り場が併設されていたりする。

そして合併すると上記のように社名を変える事が多い。みずほ銀行のように違う名前になる場合もあれば「三菱東京UFJ銀行」のように社名を繋げる場合もある。ちょっと前は「東京三菱銀行」だった。東京銀行三菱銀行が合併して出来た銀行である。そのあとUFJ銀行を傘下に入れた。

時に名前と繋げる場合、その順序が問題になることが多い。例えば条約の名前だ。「日米安保」は「日米安全保障条約」と日本では言う。「米日安保」とは言わない。相互条約なので、名前などどうでも良いか言うとそうでもない。もし政治家が「米日関係」と言ったら問題発言に必ずなる。必ず「日米」と言わなければいけないのだ。フジテレビの炎上も「韓日戦」と言ったからだそうだ。

反対にアメリカでは「米日」と書く。なので実を言うと条約名は当事国で違う名前で発行されている。名前を統一すると順序が問題になるからだ。「日韓共催」も韓国では「韓日」である。基本的には上位を先に書くようだ。なので「東京三菱」と「三菱東京」では、当事者にとっては意味が違って来るのである。


三菱はプライドの高い企業だと言われている。旧財閥の中でも連帯感が強い。浦和レッズは「レッドダイヤモンズ」が正式名称である。「赤いダイヤモンド」は三菱のロゴを表している。Jリーグ以前は三菱自動車が運営していたから、チーム名に入れたと言う。Jリーグは親会社の企業支配を嫌ったので、プロ野球のように社名を入れる事ができない。あくまでスポンサーだ。これはJリーグがクラブチームの自立を理念とするからだ。

 

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三菱は幕末の土佐人の岩崎弥太郎が創業した。海運業から始めて財閥となり、今の三菱である。幕末の土佐人と言えば坂本龍馬が有名である。明治新政府の基となる「薩長同盟」にも土佐は関わっている。もちろん明治新政府には土佐の派閥があった。

そして明治維新と近代化である。殖産興業で国家が産業を育成した。その政策と岩崎弥太郎は結びついて財閥となる。岩崎弥太郎は「政商」でもあったのだ。実際海運を独占していた頃は、政府との癒着で糾弾もされていた。その後、海運事業は三井の「共同運輸」と合併して日本郵船となる。

東京の丸の内を開発したのは三菱である。丸の内には三菱系列の本社が多い。「三菱村」とも呼ばれている。これは官有地だった丸の内を岩崎弥太郎に払い下げたのが始まりだそうだ。当時の東京は日本橋が商業の中心で、丸の内は武家屋敷を取り壊した跡地だった。そこに三菱はオフィスビルを建てて、そして今の丸の内がある。

なので丸の内では反三菱の経済紙は売れないと言う。高校時代の社会の教師が言っていた。ほとんどが三菱系列の本社のビジネスマンだからである。悪口を書いたら総スカンである。反対に日本橋三越・三井系だそうだ。銀座の三越、丸の内ビルの三菱である。

大河ドラマの「龍馬伝」にも三菱は関係している。坂本龍馬は土佐の土豪である。ドラマの岩崎弥太郎の回想から始まる。そしてドラマにもよく弥太郎は登場する。半分は岩崎弥太郎のドラマと言っていい。でも岩崎弥太郎土豪出身の半農民である。史実的に致し方ないが、三菱の幹部にとっては不快だったらしい。NHKとの間で問題になったそうだ。

 

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この「龍馬伝」は企画段階で紆余曲折があるらしい。最初は「岩崎弥太郎」だったとも言われている。三菱側も乗り気だったようだ。それが「龍馬伝」になって、創業者はひどい扱いになってしまった。三菱にもプライドがある。創業者をあんな風にやられてたら我慢できない。クレームを入れたとか、入れないとか。一応NHKはこの種の報道を否定しているが、相手は天下の三菱グループである。NHKと言えど無視はできない。Jリーグのチーム名を「赤いダイヤモンド」にした企業である。

なので「三菱UFJ」と言う名前にも、三菱のプライドが見て取れるのだ。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んでくださってありがとうございます。

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