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代打と継投

 

headlines.yahoo.co.jp


先日の「阪神、中日」で珍事が起きた。

引用

阪神は七回1死から救援登板していた桑原が、マウンドで投球練習を開始。ここで香田投手コーチがマウンドに向かうと、高橋を乗せたリリーフカーが球場内へ。投手交代の予定だったようだが、審判団の制止に香田投手コーチは、苦笑いを浮かべながらベンチへ戻る。そのままリリーフカーが、引き返すハプニングとなった。

 野球規則では「すでに試合に出場している投手がイニングの初めにファウルラインを越えてしまえば、その投手は、第1打者がアウトになるかあるいは一塁に達するまで、投球する義務がある。ただし、その打者に代打者が出た場合、またはその投手が負傷または病気のために、投球が不可能になったと球審が認めた場合を除く。また、投手が塁上にいるとき、または投手の打席で前のイニングが終了して、投手がダッグアウトに戻らずにマウンドに向かった場合は、その投手は、準備投球のために投手板を踏まない限り、そのイニングの第1打者に投球する義務はない」とある。

 阪神ベンチは八回まで桑原を続投させる意思はなかった。ただ先頭が投手のバルデスで、相手ベンチが誰を代打で起用してくるか見た上で投手交代を告げようとした。バルデスは七回までに球数が95球に達しており同点の展開。高い確率で代打を送ってくるだろうという想定だったが、中日ベンチはバルデスの続投を決断。そのまま打席に向かわせた。

 ここで代打が出なかったため、金本監督は投手交代を告げていたが認められなかった。吉本球審も一度は受理したが、責任審判の東二塁塁審が両手で×のジェスチャーを作り、場内コールが行われる寸前で止まった。

引用終わり。

つまり、7回の表、1アウトから桑原が継投に出て6番ゲレーロ死球を出したが、その後の7番堂上、8番代打藤井を抑えた。でもって、珍事が起きたのは8回の表である。9番は投手のバルデスである。展開から見ても当然代打である。

でも代打が出るとしても右打者か左打者か分からない。初めから、続投ではないが、阪神は中日の代打を見てから変えたい。中日の代打宣告があると思っていた。それなら交代できる。

でも中日は代打を出さなかった。バルデスが打席に出てきたのである。なので上記のルールが適用される。投手はマウンドに立ったら、最低一人には投げなければならない。なので交代は認められない。イニングの初めから桑原はまた投げていないからだ。だから受理されずリリーフカーが戻ったのである。

その種のルールは意外に知られていないので、よく野球マンガのネタになる。「ドカベン」にもあった記憶がある。「打者は打席に立たなくても交代できるが、投手は最低一人には投げなくてはいけない」である。「代打の代打」は出来るが、「継投の救援」は出来ないのだ。なので「代打の代打」はプロ野球でもある。ちょっとテクニカルで玄人好みの戦術である。最初に右投手に左の代打を出す。相手が左投手の継投をしたら「代打の代打」で左投手に強い右の代打を出すのだ。投手は「最低一人には投げないといけない」ので交代できない。これが「代打の代打」である。

ちなみに投手は守備位置なので交代とは別である。これは高校野球などで多い。打者としてのセンスもあるから、交代ではなくて外野の守備についたりする。同様に外野の選手が投手をやったりする。日ハムの大谷選手は「二刀流」なので「九回の抑えだけ投手として使えないか?」とか検討されたらしい。通常は外野の守備をして、最終回だけ投手である。マンガみたいな使い方だけどね。パリーグ指名打者制だけど、指名打者制は任意なので採用するかはチームの判断による。日ハムは「大谷が先発の時だけ指名打者を採用しない」とか検討された。大谷の打力が魅力だからだ。結局負担を考えてその方針はとられなかったが。

選手交代の珍事と言うのは結構ある。面白いのは金田正一の「ピッチャー俺」である。

これは1960年の事である。10年連続20勝のかかった試合で、新人の島谷と言う選手が先発になった。この年金田は前半戦は体調不良で成績が出なかったらしい。4回までリードしていたが5回にピンチになった。そこに金田が出て行って審判に「俺が投げる」と言ったらしい。

当時は野球もおおらかで、阿吽の呼吸と言うのもある。当時は金田の継投はいつもの事である。審判も「投手交代」と言った。これが騒ぎになった。金田は監督の承諾も無しに出て行ったのだ。監督は島谷をかえるつもりがない。「言っていない」で大混乱になった。審判は「監督も分かっている」と思って宣告したのだ。でも宣告してしまった。訂正できない。結局審判が監督に説明して金田が継投した。そして勝って10年連続20勝となるのである。

野球の規定だと「5回投げ切らないと先発投手は勝利投手になれない」とある。勝利投手の権利と言うのはこの事を言う。だから金田は勝手に交代を言いに行ったらしい。記録がかかっていたからだ。

こう言う珍事も野球の魅力である。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さって、ありがとうございました。

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