物とコスパ


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何やら「新車の軽を買うより中古のセルシオを買え」と言う記事である。


引用

さて、私が買ったいいモノとは車なのですが、その車とはトヨタセルシオセルシオといえばかなりの高級車として有名ですが、今回そのクルマを38万円(総額)で買いました。

 クルマに興味のない人からすると、「廃車寸前のボロボロ車を掴まされたネタ」かと思われるかもしれません。また、クルマに詳しい人からすると「今時セルシオかよ、しかも30前期(笑)」という感じでしょう。そして38万円で買っても税金が高かったり、維持費が高いと突っ込む人も多々いるでしょう。

 なんてたって、このセルシオはV8 4.3リッターという巨大なエンジンが搭載。多くの人がハイブリッドカーを買い、セルシオクラスの高級車までもが2リッター程度までエンジンをダウンサイジングする今では、かなり敬遠されるクルマです。

 実際、先日私の手元には8万7900円もの自動車税納付書がやってきました。また、数か月走った結果の平均燃費はリッター6kmといったところです。これがハイブリッドのクラウンやレクサスGSならば、自動車税は5万円以下、燃費はリッター10kmを超えるでしょう。

 セルシオはあまり壊れるクルマではなく、整備代がそこまでかからない反面、高い自動車税と燃費の悪さは、維持費の高さに繋がりそうなところです。

 そのため、38万円で買えるといっても結果的に高い買い物になるのではないかと思う人が大多数でしょう。しかし、私はこのセルシオこそお得だと断言します。

引用終わり。

そして、維持費の比較とか燃費とかの記事になって、「セルシオはいいぞ」になっていく、高級車が38万円で買えるから中古車にしろってという記事である。所謂、快適だとか、装備が良いとか。こうなってくるともう「セルシオの営業さんですか?」って感じで、ネタ記事なのかと思えてくる。

結論から言えば、好きな車を買えば良いだけで、軽だろうとセルシオだろうと関係ない。便利で気に入ったら買えばいいのだ。それだけであるが、最近は何かと「コスパ」である。その話に絡めて考えてみたい。

まあ計算しているのだから、その見積もりだと「中古のセルシオ」なのかもしれない。お得なのかもしれない。でも色々中古車には落とし穴がある。それを無視して書いてあるので、もう全然実態にあっていない見積もりになっている。

車検とか保険も見積もりも甘いのもあるけど、それは良しとしよう。それ以前に中古車は玉石混合である。良い中古車もあれば酷いのもある。38万で良い車に当たる事はまずない。販売店も商売なので相場は知っている。大抵購入してから修理する羽目になるのだ。それか事故車である。だから安い。

もちろん、調べられると言えばそうだが、販売店の裁量もあり、最低限の情報しか教えてもらえない。事故の有無なども販売店次第である。程度が分からない。だからその手の中古車情報はほとんどアテにならない。買って使ってみるまで分からんのだ。

そして大抵の場合は「安いから買ったけど修理ばかりで金がかかる」ってのが多い。販売店も分かっているから格安である。中古車は現品なので置いておくだけで駐車場など金が掛かる。価値も下がるので早く売りたい。そう言う訳ありの車が格安なのである。もちろん車検は切れているので取り直しである。38万で買ったらしいが、それも分からない。車検は別料金と言うのも結構ある。

そういうリスクを全く書かずに「中古って得」と書いてあっても、滑稽である。維持費だってそうである。私はタイヤ交換をしたけど、軽とセルシオで価格が違う。買ったけどタイヤがツルツルで交換なんてこともある。そもそも販売店の登録車検なんかアテにならない。交換が必要でもしなかったりする。結局買ってから交換である。事故車でフレームが歪んでるのもある。もちろん一応は修理もできるけど完全には治らない。骨盤矯正みたいなものである。足回りもサスペンションの劣化は防ぎようがない。バネだからへたる。ダンパーも油圧がほとんどだから劣化する。そう言うのは現品次第である。フレーム歪みや下回りのサビなんかも中古車には付き物だ。フレームは事故車で無くても経年劣化で歪む。新車と同じには戻らない。エンジンの程度は元オーナーの乗り方にもよる。どうしても癖が付くので、同じ中古車でも「ワンオーナー」が高価なのはそのせいである。いろんな所に癖が付くからだ。

こういうのは試乗しないと分からないのであるが、中古車は試乗できない。新車はまだ試乗会などもあり、感じでわかる。でも中古車の癖は乗って見ないと分からない。中古を買う時には中古のリスクも考えた上で判断すべきだろう。実際私は中古車を買わない。だったら新車の軽自動車で良い。そんなリスクと付き合うつもりがないからだ。だったらコスパが悪いと言われようが新車を買う。精神衛生上も良いからだ。そもそも、当たりの中古車を探す労力がもったいない。コスパで見ればその方がよっぽど損だ。

逆に中古を薦められるケースもある。免許取り立ては「どうせこする」と言われて中古を買う事が多い。新車を買ってもすぐ傷つけるからだ。だったら中古にして、好きな車が決まったら新車を買えばいい。最初は失敗もあるし、好みも変わるので、中古の情報誌やカタログを見て勉強するのもある。安い中古でも2年の車検で乗り換えるならそれも良い。いろいろである。

そして、軽なのかセルシオなのかはもう好みでしかない。38万円の中古のセルシオを買った斉藤由貴生にとっては「高級車」なのだろうが、私なら軽の方が良い。38万でも買わない。デカいし取り回しは不便だ。確かに長距離は軽はキツイかもしれないが、1日100キロ200キロ乗る訳じゃない。乗り心地だって軽で十分である。パワーって言ったってドイツみたいに高速道路を、時速300キロって訳じゃない。そもそも一般道は時速60キロである。出だしの速さはパワーはあまり関係ないから軽でも良い。実際発進加速は重いセルシオより軽の方が軽快だ。

そしてセルシオのような車は駐車場の問題がある。ほとんどの立体駐車場に入らない。マンションの立体駐車場もキツイ。もちろん車庫証明が必要なので駐車場が必要であるが、セルシオクラスだと探すのにも一苦労だ。もちろん料金も高い。その借りる駐車場の維持費は計算に入っているんですかね?とかもある。

その点軽は心配がない。軽の入らない立体駐車場などない。そもそもそんなの駐車場じゃない。ちなみに駐車場には「軽」と書いた駐車場がある。軽なら駐車できると言う意味だ。そういうスペースは一般車は入れないから軽が便利である。混んでてもそこだけ開いていたりもする。そこが便利で使い勝手がいい。

この利便性に比べたらセルシオの価値など、私にはどうでもいい価値である。逆に不便で扱いにくい高級車など不要である。ちなみ私は8トントラックを運転していた。仕事で1日120キロとか運転していた。だから運転できないと言う訳ではない。でも大抵は大きな車は敬遠される。女性には多い。日常生活で使うのにセルシオなんかいらないのだ。

結局「コスパって何?」って話になる。維持費や金の問題ではない。俺の価値は俺が決めるって事である。俺のコスパも俺が決める。すべてを金に置き換える事できる訳でもない。斉藤由貴生はあくまで「金に置き換える価値」でのコスパでしかない。置きかえらない価値は「人それぞれ」でしかない。

「損得」で考えるからおかしくなる。「価値」はそれを買う俺が決める。結局は欲しければ買えばいいのだ。

この辺で締めたいと思います。

長文で読んで下さってありがとうございました。

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