GMと監督

 

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巨人のゼネラルマネージャ(以下GM)が解任されるそうだ。

もちろんこれは13連敗の引責辞任らしいが、これには「補強した選手の失敗」もある。陽・森福・山口俊といったFAで獲得した選手が故障して開幕に間に合わないと言うのもある。獲得したマギーは活躍しているが。

時にGMとは何かである。定義では「編成責任者」であるが「編成」って何からである。

まず球団がある。オーナーがいる。出資者で株主である。興行して宣伝やチケット収入などで利益を期待する。大抵は「親会社の宣伝」ではあるが。もちろん興行なので客が入る事が前提でもある。チームも強くなってもらいたいだろう。

そして球団社長がである。経営と運営の責任者だ。できるなら「黒字経営」にしたい。毎年オーナーに「経営苦しいから補填して」とも言えない。なのでチームと強くして観客動員などを増やすのが仕事だ。もちろん、観客動員を増やすのは「試合」だけでもない。「ファンイベント」を企画したり、球場設備も良くしたい。グッズ販売もあるし、放映権もある。色々手法と使って「黒字経営」を目指す。

監督と言うのはチームの司令官である。試合に勝つ事を求められる。経営など考えなくていい。とにかく勝って「チームの価値を高くする」のが目的である。原則的にはその人事権はチームのみに限定されて、試合の采配に限られる。契約更改には関与しないのが原則である。

そしてGMである。これは「チームと球団のつなぎ役」でもある。チームは球団と同義ではない。球団と言う組織の中に「チーム」と言う部門があり、その編成責任者である。つまり「その選手を試合で使うか?」監督の権限だけど「その選手と契約して獲得するか?」編成責任者であるGMの権限とされる。

そして、年棒予算などを決めるのが球団社長である。GMは予算編成の権限はない。選手契約に関してのみであり、予算はあらかじめ決められている。「総年俸20億円以内で編成しろ」と言われたら、そうしなくてはいけない。予算が無限にあるわけではないのだ。その範囲内で「できるだけ優秀な選手を集める」のが「GMの手腕」である。

今回の件は「獲得選手が機能しない」と言う意味では原則論ではGMの責任である。選手契約と労務条件はGMの権限である。もちろん、故障の持病の有無や選手の素行調査もGMのやるべき仕事である。契約しても「肩の違和感」で登板できない選手では意味がない。そんな選手と契約したGMの責任である。解任は妥当である。

原則論で言うのは現実には「編成会議」で決まるからだ。監督にも要望がある。球団社長にも要望がある。「スター選手」は多少能力が低くても獲得して欲しい。観客動員に繋がるからだ。同様に監督は戦力が欲しい。多少年棒が高くても獲得して欲しい。それぞれの立場によって要望が違う。これを調整して決定するのが「GM」である。

もちろんGMも要望を出す。例えばスター選手獲得に金が掛かるなら「総年俸の増額」を要望するし、選手契約に関する事項は監督にも要望する「開幕して30試合は一軍から外さない」などの契約もある。特に新人の外国人選手は「日本の野球に慣れるまでは使って欲しい」と監督に要求することが普通だ。これはメジャーでも同様である。例えば松井やイチローを「使えないから」と慣れる前に二軍に落とす様なものだ。だからアメリカでは契約に書いてある場合が多い。そうしないと獲得できないのだ。

もちろん、松井やイチロークラスのFA選手では普通の契約である。フロントの現場介入と言えばその通りだ。同様に日本での放映権収入を期待する球団社長は「イチロー出場試合」として売り出したい。そうしないと日本人が観ないからだ。放映権が売れない。形だけでもスタメンに置いて「代打」とか「守備」に使えと要求する。売り上げが上がらないからだ。監督も「戦力の増強」を要求するのだから「おあいこ」である。売り上げが上がらなければ年棒予算ねん出できず、選手も補強できない。

そう言う関係で球団は出来ている。一概に「GMが野球を知らない」とかだけではないのである。実を言うとGMは野球を知らなくても良い。選手契約と労務に強い方が良い。現場の監督の戦力要求にできるだけ応えられれば良いと言う考えもある。育成して試合をするのは監督なのだ。「監督の欲しい選手を如何に安く獲得するか?」がGMの手腕である。もちろんGMが監督人事にも介入して、主体的にチーム編成する場合もあるが、それぞれである。

例えば楽天である。楽天には星野仙一と言う人物がいる。現在は副社長だ。編成権も持っていると言う。そして「三木谷メモ」なる話もあった。オーナーが現場に介入とか話題になったものだ。

これは球団の「チーム戦略室」と言う部署が大久保監督に意見すると言うもので、オーナーの意見ではないのだが。名前だけ「三木谷メモ」になっているらしい。データ収集と分析を球団でやって、監督に助言すると言うやり方らしい。そしてこの部署は星野副社長の管轄でもあるらしい。GMが主体的にチームに介入すると言うやり方だ。星野仙一は監督経験も豊富なので「現場にも介入したい」のだろうがね。なまじ野球経験者だから問題になるケースもある。

そして監督がGMをやれば良いと言うのも正しくない。監督は契約関係は素人だ。監督をしては欲しい選手は出来るだけ欲しい。そう思うものである。しかし年俸予算は限られている。誰かは解雇せざる得ない。それが出来ないのだ。だから契約に強いGMがいるのである。

監督の中には「GM権限を兼任」する場合もある。だけど大抵は失敗する。契約のプロではないからだ。権限を持って自由に編成ができると思ったけど大間違いで、予算不足で全然チーム編成ができない監督なんてザラである。あくまで要求だけだして、決定と実務はGMにやってもらった方が効率が良いのである。だから私の考えでは「GMは野球を知らなくていい、契約のプロであればいい」と思っている。実際に監督からGMになって成功した例は少ない。落合だってGMになって失敗した。広岡もGMとしては失敗である。逆に監督成績は大したことはないがGMの手腕あった人物もいる。根本GMである。この人なくして日本のGMは語れないが、それはまたの機会にしよう。

かように、球団社長とGMと監督は別の役職である。役割が違うから兼任できないのだ。それは「選手兼監督」の難しさでもある。大抵は失敗監督となる。近年で古田は失敗した。谷繁だって「選手権監督」でもあった。そして解任されて失敗監督である。

意外に「GMとは何か?」を知らないファンは多いのだ。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さってありがとうございました。

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