自民の大敗

 

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東京都議会選挙で自民党が大敗した。選挙結果は以下である。

自民23(57-34)
公明23(22+1 )
共産19(17+2 )
民進5 ( 7-2 )
都民55( 6+49)
ネト1 ( 3-2 )
維新1 ( 2-1 )

括弧内は選挙前の議席と増減である。自民党は34議席を失った。半分以上で約6割の議席である。これはどう見ても歴史的大敗である。

もちろん自民には選挙前から逆風が吹いていた。森友や加計、稲田防衛大臣の発言や豊田真由子の暴行など自民は苦戦を強いられていた。選挙予想も「負け」と言う予想で「どれくらいの損害で済むか?」が焦点だった。当初は「47議席程度は取れる」との予想もあった。それでも10議席の減少である。安倍政権の支持率の10ポイント程度は落ちたと言うのは事実と見ていいだろう。支持率は35~40%程度だが、10ポイント程度低下したのがどの世論調査でも出ている。それも大きい。それは稲田発言や豊田事件の前の数値である。実際にはもっと支持率は落ちている。その影響も出た。

こう言う時の執行部の弁明は共通で、大体同じである。「都政と国政は違う」つまり地方選挙は政権支持率とは無関係だ。と言う弁明である。よくある責任回避だ。つまり「俺が悪いんじゃない、都連がアホだから」って論理である。どの政党でも決まってそう言う。逆に大勝したときは「我が政党が支持された」と執行部の手柄にするわけである。これもどの政党も同じだ。今回も自民党は「都連の責任」として下村都連会長が辞任すると言う。もちろん現場の都連が責任を取るのは当然だけどね。

こう言う論理は地方選挙に限らない。例えば参議院でも「衆議院が第一義だから」と参議院の敗北は内閣とは無関係との発言も多い。誰でも一緒で負けた時は責任を回避しようとする。そんなもんだ。

しかし、5議席とかなら通用する論理だが、流石に34議席となると違う。全くダメージコントロールが出来ていない。巨人の13連敗のようなものである。連敗にしても程度がある。5連敗ならわかるけど13連敗では進退問題だ。それと同じである。半分以上減ったのだ。執行部が責任追及されない訳がない。幾ら「都議選は別」と強弁してもね。参議院でも単独過半数は失っても、第一党ならメンツも立つが陥落したら、執行部の問題になる。負け方にも程度ってものがある。自民系の無所属を追加公認するとか公明党と連立で議席が補填できれば過半数なら進退問題にはならないだろう。そういうものだ。

通常ならこのレベルの大敗なら内閣総辞職である。自民党内で「安倍おろし」が吹き荒れるからだ。こんな状態で選挙などできない。解散は無理だから総辞職して新しい総理にする。巷では内閣改造は噂されているが、その程度収まる話ではない。総裁が辞職して総裁選挙をするレベルの大敗だ。都連会長だけ更迭して総裁が無傷なんてありえない。少なくとも都連はそう思う。半分以上の現職の仲間が落選したのだ。そんな総裁は都連としても応援できない。

実際、安倍総理東京都議選に一回しか街頭演説をしていない。あまりに国政の逆風が強くて演説できなかったのだ。官邸は都内だから時間を作ろうと思えば作れる。実際支持率が高かった頃は頻繁に地方選挙でも応援演説する。聴衆が集まるからだ。しかし今回は最終日に一回だけ、流石に一回もしないと党内的にも問題になる。総裁が都議選で一回も応援しないと言うはありえない。都議であっても自民党の仲間が戦っているのだ。後方陣地で胡坐をかいているようなものだ。将たるもの前線に出てナンボである。そこで仲間に援軍として協力するから総裁選ので党員票にも繋がる。恩や義理がある。だから総裁候補として支持されるのだ。

でもって今回の大敗は必ず安倍政権の責任問題になる。これを無視して安倍続投となれば必ず反発がある。総裁の任期は来年の9月だが、再選されるとは限らない。都連の議員は今回の大敗の恨みがある。安倍総裁を許さないだろう。東京は大票田である。議員票もあるが党員票もある。議員だって東京の割り当ては多い。まあそれまで安倍内閣が持つかもあるけどね。

どっちにしろ内閣改造は不可避だから8月には内閣改造はあるだろう。党三役はもちろん全部更迭だ。内閣も大幅改造にならざる得ない。注目は安倍内閣の支持率だろうが。続けて10ポイント以上下げて25%とかになったらもう危ない。9月の臨時国会前に総辞職もありうる。9月の臨時国会を開かないと選択肢は無いから、その時に安倍総理はどうするんでしょうかね?

改憲にも影響が出るのは不可避である。安倍総理の構想で決まるとも思えない。都議選で求心力は確実に落ちた。そもそも党主体の議論で決まるのが自民党改憲草案である。それを5月3の発言でいきなり覆す安倍総理だ。もちろん反発もあったが、選挙に勝てるからしぶしぶ容認した。しかしこの都議選である。言う事を聞く訳がない。そもそも党内議論で主導権は憲法改正推進本部なのだ。それを総裁とはいえ無視していいわけがない。一月の通常国会憲法改正の発議をしたいから、9月の臨時国会は不可避で開かないと発議の日程そのものも間に合わない。さて安倍総理の思った通りの改憲はできるのか?である。

改憲の発議のために公明党に配慮した内容とか言われているが、そこもどうなんでしょうかね?と言うの今回の都議選でもある。公明党都民ファーストに付いた。そのせいもあっての大敗である。そんな公明党に左右されて大事な改憲草案にあれこれ言われたくない。国政では連立してるが内心では恨み骨髄の自民党だ。憲法改正はそんな公明党と一緒にやりたくない。改憲自民党の党是である。裏切った公明党の意見で改憲などしたくない。安倍総理が独断で発言しただけで問題になるのだ。普通なら連立解消である。

これから9月の臨時国会までは何かと政局で動きがあるだろう。不謹慎だが安倍総理も腹痛も再発するかもしれないですからね。第一次安倍政権の突然の辞任は2007年の9月12日である。臨時国会冒頭で、代表質問さえ行う前の辞任である。この時はその前に参議院議員選挙自民党が大敗した。改選前64議席あったが、27議席を失って37議席になった。これも歴史的大敗と言われている。

今年の8月、9月は政局で何かが起こる気がするの私だけだろうか?

この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さってありがとうございました。

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