タオル回しと飛ぶボール

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今年の夏の大会もあと決勝を残すのみになった。何かを話題になる高校野球だが、今年もタオルを回すのが問題だとか、仙台育英の走塁が問題とか、打球が飛びやすいとか色々言われている。毎年なんらかのそうした話題が起きる。勝った側も負けた側も何かと外野は注文をつけるのが、この手大会だ。すんなり収まったためしがない。必ず文句は出るものだ。

実を言うと私は高校野球はそれほど詳しくない。もっぱらプロ野球の方で、高校野球はそれほど観戦しない。清宮とか大阪桐蔭を知っている程度である。

そして何やらタオルを回す応援が問題になっているらしい。観客がするらしい。これが問題だと言う。「選手がかわいそう」なのだそうだ。「平常心で投げられない」とか話題になっている。大阪桐蔭仙台育英でも、9回裏のタオル回しが問題になっているらしい。春夏連覇がかかっていたから、よけいに話題になるかもしれないけど。

でも仙台育英が言うならまだ分かるけど、地元の大阪の大阪桐蔭が言うのはちょっと違うんじゃないかと?。甲子園は兵庫県だけど、阪神タイガースの本拠地だ。大阪が地元でもある。アウェーなのは、地方からくる仙台育英である。普通大阪桐蔭贔屓になるよね。電車に乗ればすぐなのだ。東北の仙台から観戦に来るのは大変である。地元のホームは大阪桐蔭なのだ。できれば地元の高校に優勝して欲しいものだ。仙台育英が負けたなら確かにそう言えるかもしれない。

そうした高校野球の過熱ぶりは今に始まった訳ではない。今年は清宮だったが、かつては清原もそうである。その本塁打記録を更新したのも話題になっている。日ハムの斎藤は「ハンカチ王子」で話題になった。観客はどうしても贔屓する。話題の選手の活躍を期待するのだ。そりゃあタオルも回すよね。

そうした問題に対して「高校野球らしくない」とか言うのは、理由になっていないと言うか、バカげた議論である。どっちみち「ふさわしい高校野球」の定義なんかできない。本当に不利になるのかも分からない。メンタルは個人差が大きい。メンタルの強さも実力と言われる。そうした緊迫した状態で結果を出せるかも重要だ。

そもそも「ふさわしい高校野球」が分からない。昔はガッツポーズをしたら注意された。敗者を侮辱していると言われるからだ。教育上良くないと言っていた。でもサヨナラヒット打ったが嬉しくてガッツポーズもしたくなるものだ。だから今はそんな事は無い。高校球児は自由に感情を出せるようになった。もちろん相手に対して敬意は必要だろうが、訳の分からない価値観で、一般の観戦者にいちいち注意する話なのか?と思ってしまう。そんなに気にするなら、いっそのこと一般の入場は禁止にして、関係者だけでやればいい。観客も高校の生徒とかに限るにすればいい。無観客試合にすればいい。なら静かにやる。実際にサッカーの国際試合では「無観客試合」はあるからね。そうすればいい。

前提の論点がズレているので、何処まで行っても平行線で結論の出ない話である。まあこんなくだらない「高校生らしさ」なんて言う主観でしかない事をあれこれ議論するがマスコミであるが、そんなの個人の判断だ。「カレーを混ぜて食べるか?」見たいな議論である。

それとは別の前提なら多少は議論の余地はある。こうした行為は外野スタンドで起きる。内野席は地元の高校関係者が優先だから、まずそう言う事は起きない。統制が取れいているからだ。アルプススタンドの応援など、学校の生徒が一丸になって応援するからあのような応援になるのだ。だから無秩序な「タオル回し」など起こりえない。

そして今回の件も外野席の一般客の問題だ。その視点で考える。

仮に外野席でそうした事が起こったと仮定する。問題は「打者の視界に入る」事だ。目がチラつく、外野全体でタオルが回っているのだ。目がチカチカする。投手の球が良く見えない。まぎれてしまうからだ。不利になる。昔は「外野席からレーザーポインターを目に当てられた」とか問題もあった。もちろん妨害行為だ。まぶしくてボールが見えない。

もちろん野球場はそうした対策を取ってある。「バックスクリーン」だ。あれにはちゃんと意味がある。投手の投げる球がちゃんと見えるようにしてあるのだ。だからあのスペースに観客を入れない。打者が不利になるのが明らかだからだ。ちなみに専用球場でない札幌ドームは、野球の時はその席には客を入れない。対策をしているのだ。

そうした論点できちんと説明すれば「外野のタオル回し」もなくなるだろう。妨害行為の恐れがあるなら禁止しても良い。スタンドに入るまえにボールを取ったりするのと同じだ。気持ちはわかるが妨害行為は観客であっても禁止である。なんでそう言う「現実の影響」と考えずに、なぜ訳の分からない「らしさ」を議論するのか分からない。ダルビッシュのツイートではないけど「本当にどうでもよいことは力入れている」高野連である。

でもって今年は打高投低と言われている。これも今に始まった問題ではない。プロ野球でも年々飛距離が伸びて「飛ばないボール」とか改定をした。もちろんプロでは金属バットは禁止である。打球が飛ぶからだ。甲子園のラッキーゾーンが廃止になったのもその対策である。昔からそうなのだ。

一説に清宮の為にボールを変えたとかアホな陰謀論がある。そんなことありえない。そもそもその傾向はずっとある。プロもその傾向は変わらない。飛ぶボールにする必要がないのだ。どうせ打高投低になるのだから。

それにはもちろん理由がある。「ピッチングマシンの発達」だ。よくバッティングセンターにある機械である。ちなみに戦力外になった選手も利用したりするそうだ。フォームをチェックしたり、勘が鈍らないように練習するらしい。飛ばすためでは無いのであえて「軟式」のコーナーで練習する事もある。芯に当てる練習をするためだ。

もちろんプロの球団もマシンを持っている。「早出特打ち」なんてのは事前に打撃練習をマシンでやったりする。相手は機械だから「特打ち」できる。練習ができるのだ。

そして年々マシンの性能は向上して、時速170キロとか出せる機械もある。大谷より速い投球ができるのだ。それで目を慣らせる。練習できる。だから最近は「速いだけでは打たれる」のがプロ野球だ。練習でそれ以上の球を打っているからだ。

最近は価格も安くなり、社会人のチームは大学の野球部も導入している。もちろん高校野球でも強豪校は導入している。マシンを使えば高校生の投げない150キロの球で練習ができる。打力はマシンを使えば上達しやすいのだ。打ち込みができるからね。

でも投球はそうはいかない。ブルペンでひたすら自分の肩で磨くしかない。投げ込むしかないのだ。どんなに練習したくても1日に200球とか投げたら肩が壊れる。しかし打力はマシンが付き合ってくれる。特打ちすればいいのだ。守備練習もノックをする監督は重労働だ。練習環境の違いはどうしてもある。上達の度合いが違うのだ。そうならざる得ない。高校野球でもマシン打撃が前提の時代である。そりゃあ本塁打も多くなるよね。

そうした現状を考えずに「清宮びいきの高野連が飛ぶボールに変えた」とか滑稽である。オカルトでネタとしては面白いが大抵勉強不足である。ちゃんと調べれは誤りであることが分かる。

高校野球ネタでした。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んでくださってありがとうございました。

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