通貨とポイント


最近、ポイントサイトでトラブルが相次いでいるらしい。

小生はそのようなサイトは「明らかに胡散臭い」ので使わないが、人気があるようだ。ちょっとした小銭稼ぎのつもりで始める人が多いそうでだ。まあクリックしただけでポイントが付与されて換金されると言うのも怪しいし、登録しただけでポイント付与と言うの、なんだか胡散臭く感じる。これについては「顧客の個人情報が欲しいのだろう」とは推測できるので「貴方の個人情報を5000ポイントで買います」と言う意味なのだろう。

でもって、通貨とポイントの違いについて考えてみる。最近はポイントサービスが盛んで、マイレージなど「第二の通貨」とも呼ばれた時期もあった。あれもポイントサービスである。確かにポイントは現金と同じ感覚で使える。大抵は1ポイント1円の価値としてみなされる。じゃあポイントは通貨と同じなのだろうか?違うのだろうか?

結論から言うと「違う」これは言葉の問題では無く、経済学上でも違う。そこで経済の上どう違うのかを説明していくのが今回の話である。

まず、貴方がガムが欲しくなったと仮定する。そして近くにコンビニが2件ある。Aの店は「99円」でBの店は「100円で1ポイント還元」だとする。1ポイントその店では1円相当である。さてどちらの店で買った方が得なのだろうか?それとも同じなのだろうか?

一応考える時間を作ることにする。
















 

 

 
















正解は「もちろんAの店の方が得」である。それを説明する。

まずAの店だが、これは簡単で「100円のガムを1円値引いて売った」だけである。単純である。しかしBの店は少々複雑で、貴方は「100円のガムを100円で買っている」当たり前だが、99円で「ポイントはいらないから売ってくれ」では売ってくれない。

なので、その時点では「値引きはされていない」ことになる。でもって「じゃあポイントの差額1円はなんだろうか?」と言う問題が当然起こる。店の物なのか?それとも貴方の物なのか?もちろんその1円が消えてしまった訳ではない。もしそんなことになったら大変である。計算が合わなくなるし、決済ができない。

そこで債権と負債と言う概念が登場する。債権と「金を貸す」と言う意味で負債「金を借りる」と言う意味である。つまり「ガムの代金は99円だが、ついでに1円貸した」と言うことになる。同様に店は「100円貰って99円分はガムの代金として交換したが1円は借りる」と言う事になる。なので、計算が合う。決済ができるのである。

そして「借りたものは返す」のが道理である。なのでポイントで商品が買えるのである。つまり貴方がその店でポイントを使った時点で、その1円は商品になって戻ってくるのである。

そしてポイントなので、何処でも使えると言う訳ではない。大抵は、その店のみとか加盟店のみである。たいしてお金は日本国内であればどこでも使える。為替を使えば他の国でも使える。

つまり、次の買い物ですぐ、どこでも使える1円と、原則その店でしか使えない1ポイントとどちらが得かと言えば、当然Aの「現金値引き」である。そしてポイントはある一定額溜まらないと使えないが、通貨なら混ぜて使うことが出来る「金に色はついていない」のだ。しかしポイントは違う。原則その店でしか使えないので、他のポイントとは基本的に混ぜられないのだ。

もちろん店側を知っているので、「ポイント二倍デー」とか広告してポイントのお得感を演出している。それは店が「現金値引きより得」だからに過ぎない。1円値引くより借りた1円の方が得だからである。それは「貴方がそのポイントを使うまでは自由に使える」からであり、返さなくてもいいからだ。

そしてポイントには「有効期限」があるものもある。期限が切れてしまえば、そのポイントは消滅してしまう。つまり「借りパク」である。返さなくても良いのである。

さらに言うならポイントは基本的に換金できず、その店の商品もしくはサービスに変換される。つまり「その店の売り上げに変換される」のである。つまり「必ずその店で使ってくれる」のが大きい。通貨ならその店で無くても使えるから「その店の売り上げに直結する」とは限らないのである。売り上げと言うことは「その中に店の儲けも入ってる」訳で、そうなると現金値引きより、圧倒的に得なのだ。

もちろん借りている間は、その店はその金を自由に使える。よく言われてるのは「運用」だ。つまり「金融投資に使う」訳である。もちろん1円や2円では意味はないが、これが「ナナコカード」のようなポイントサービスとなると話は別だ。「塵も積もれば山となる」とはこう言う事なのである。

ドラゴンボールの「元気玉」みたいなものでもある。

ナナコカードの「現金チャージ」と言うのもこの概念を応用している。つまり、1万円チャージは1万円をセブンイレブンに貸して、使うごとに返して貰うのだ。もちろんポイントが無くなったら「完済」と言うことである。だから使わなければ貸したままだ。セブンイレブンは返さなくてよい。

なぜこんな事を書くかと言えば、小生自身の経験もある。小生は以前、アーケード、つまりゲームセンターでアルバイトをしていた。そして、大抵の店では通常のゲームと「メダルゲーム」と言うゲームがある。スロットやルーレットなどである。それらは店のメダルを購入して行う。

そして時折、そのメダルを「現金にしてくれ」と言う客がいるのである。話を聞くと「両替機と間違えて買ってしまった」らしい。確かに気の毒であるが、現金と変えてしまったら「賭博」である。違法でもあるのである。なので現金は現金、メダルはメダルなのである。メダルが現金になるのは海外のカジノだけだ。

そしてポイントは、あくまでポイントであって現金ではない。そして基本的に現金には戻らない。しかし安易に使ってる人たちは、それに気づいているのだろうか?

もちろんポイントサービスを使うのは個人の自由だが「現金とポイントは別物」と言う考えは常に持つべきである。そうしないと、大変なことになる。

と言うのが今回の話。

長文を読んで下さってありがとうございました。

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