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キャンプインとは何か?

ちょっと遅くなってしまったが、プロ野球のキャンプの事でも書こうと思う。

 

今年も2月にキャンプが始まり、2週間ほどたった。ファンとしては「今年こそ優勝」と思う頃である。オフの戦力補強も整い「今年ならやってくれる」とあれこれ予想する頃でもある。ある意味一番楽しい時でもあって、開幕すると、チーム状況に胃が痛くなったりもする。でもってそのキャンプの話を書きたいと思う。

 

まずプロ野球選手は「プロ」である。でもって、その「プロ」とは何なのかである。野球で金を稼ぐと言う事で当たり前じゃないか、と思うだろうが、そこにはアマチュアの社会人野球との違いがある。

 

社会人野球は「アマチュア」である。本業があって「部活」として野球をしている。なので就業しなければならない。出勤していきなり「グランドで野球」は出来ない。それは「プロになってしまう」からだ。だからアマチュアにアマチュアの「規定」があるし、仮に契約社員であっても、その会社の「社員」でもある。なので労務関係は「会社」で保険や年金や退職金なども会社の規定で出る。

 

しかし「プロ」は違う。そもそも「球団の従業員」では無いのである。法的には「個人事業主」である。つまり下請けである。なので労働基準法の適用範囲外である。あくまで球団と個別に契約して活動している。なので毎年「契約更改」をするのだ。そこで新たに請け負い契約をするのである。もちろん「個人事業主」なので個別に「確定申告」する。もちろん必要経費も認められるのである。

 

個別契約なので、いろいろな契約がある。まずプロになるために「統一契約」と言うのしなければならない。これはコミッションの決めた「統一ルール」で選手の資格や球団の責任。保障の範囲などである。その中に「FA」とか「育成契約」なども入っている。

 

ちなみに外国人選手は「統一契約」を結ばなくてもよい。なので、FAのような移籍の自由があったり、外国人枠があったりもする。そして毎年「統一契約の改定」でコミッションと選手会(選手組合)と労使交渉が行われる。毎年「統一契約」は改定されているのだ。

 

でもってキャンプである。毎年2月1日からだが、それにも意味がある。それは「統一契約」に「拘束期間」と言う項目がある。簡単に言うと「この契約で球団で働く期間」である。それが「2月1日から11月30日まで」と決まってるからだ。なので前年契約更改して、拘束期間の始まる2月1日に「キャンプイン」なのである。それまでは「拘束期間じゃないから拘束力がない」ので、できないという事である。

 

なのでその前のトレーニングは「自主トレ」となるのである。もちろん「自主トレ」に球団は関与できない。それは契約違反になる。もちろん選手も準備してキャンプインするから、大抵絞ってくるのだが、選手によって練習しないで来る選手もいる。特に帰国した外国人選手など、オフに全く練習せずに10キロも太ってやって来たりもする。そして「オーケー、ダイジョウブネ」とか言うけど、全然大丈夫じゃ無かったりもして、開幕に間に合わない。そんなのはザラである。だから「二年目の外国人選手は気を付けた方がいい」場合が多い。特に大金で契約更改した選手は危険だ。必ず甘い生活になれたり、取り巻きに変なマネージャーがついたりしてる場合が多いので気を付けた方がいい。昔は「複数年契約の最終年しか結果を残さない」とか言われたりしたものである。

 

そして、キャンプの費用は球団が持つ。それも協約に書いてあるからだ。なので球団によって食事やホテルの質が違うと言う事がある。最近は良くなったが、昔はキャンプで出す球団の食事はあまり良くなかったそうだ。逆に金がある球団は一時キャンプをサイパンなどでやる球団もある。今年は日ハムが海外でやっている。暖かいので体が動くと言うのもあるらしい。特にベテランは故障があったりするのでありがたい。桑田など、自主トレをオーストラリアでやったりもしていた。南半球は夏なので、自主トレには最適なのだ。そして大抵は仲良し仲間で集まってやる。桑田は投手だから、受けてくれる捕手も必要なのだ。仲間の費用は桑田が持ったとか?そんな話もある。

 

まれに、契約更改が難航して、越年更改になる選手がいる。金額が不満だったり、待遇に不満を持つ場合もある。現役時代の落合選手などは金銭面ではシビアだった。あえて、契約更改で「今日は話だけだから判子持ってません」とか言う選手も往々にしている。まあ契約更改は交渉なので、それは良いが、そうなると球団と日程が合わない。球団は80人くらいの選手と個別に契約更改をするのだ。大体12月に集中して日程を組む。年が変われば、球団も選手も自主トレ、キャンプの準備と忙しい。

 

でもって、交渉が2月まで決まらない事がある。落合選手は3回交渉して合意せずにコミッションが調停に入った事もあった。もちろんもうキャンプは始まっている。その場合はキャンプに参加出来るのか?とか費用は誰が払う?とかもある。

 

その場合は「自腹でキャンプに参加」となるのである。つまり参加は可能だが、費用は選手持ちで参加なのである。もちろん契約が決まれば、費用は球団が持つけど、それまでは「自費」である。まあ、大抵はそこまで球団と揉めないし、選手もすっきりとキャンプインしたいから更改するものでもあるが、時としてこう言う事も起きるのが契約更改でもあるのだ。

 

また、キャンプは大抵2月の春のキャンプを想像するが、10月の「秋季キャンプ」と言うのがある。これは拘束期間が「11月30日まで」なので、ペナントが終わっても続くからだ。なので優勝を逃したチームは来季の為にキャンプする。もちろん、その時期に国際大会を組んだりもする。それも統一契約に書いてある「拘束期間中」だから可能なのだ。なので12月や1月には国際大会が出来ない。「オフシーズン」とはそう言う事である。

 

とまあ、プロ野球選手は「雇用者ではなく個人事業主」なので、いろいろと契約で揉めたり、報酬など生臭い話もあるけど、小生はそう言うのも含めて「プロ野球」だと考えて楽しんでいる。

 

この辺で締めたいと思います。

長文を読んて下さって、ありがとうございました。

 

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