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誘拐とは何か?

 

news.nicovideo.jp

こんな事件があった。

引用

「家出したい」と話した高校1年の女子生徒(16)を自宅に連れ込んだとして、警視庁神田署は16日、未成年者誘拐容疑で、航空自衛隊入間基地所属の1等空尉山内年久容疑者(38)=埼玉県所沢市東狭山ケ丘=を逮捕した。容疑を認め、「困った人を助けたかった」と供述しているという。

 逮捕容疑は2月16日、埼玉県内の女子生徒宅から車で連れ出し、3月15日まで所沢市の自宅官舎にかくまい、誘拐した疑い。

 神田署によると、無料配信サイトで「家出したい」と話した女子生徒に対し、無料通話アプリで「こっちに来れば自分の好きなことができるよ」と誘った。同サイトに「16歳をかくまい中」と書き込んだことから、管理者が110番して発覚した。

 山内容疑者は防衛省の官舎で1人暮らしをしていた。女子生徒は「父が厳しいから家を出たかった」と話しており、けがはなかった。

引用終わり。

現役自衛官の犯罪と言う事で記事になったのだろうが、誘拐は犯罪である。逮捕は妥当だし、送検なり起訴なり裁判で判決が出るだろう。自衛官と言えども聖人ではない。不心得者もいるし、犯罪も犯す。それは一般人と同様で、組織としてきちんと懲戒免職や不名誉除隊などに処すればいい。

容疑者は「困った人を助けたかった」と供述している。それで一部の右の方々が擁護しているようだ。性的な関係があったかは不明だが、そう言う意図も疑われる。女子生徒は家庭に問題があったように話しているようだ。

でもって、これが誘拐かどうかについて考えてみたい。誘拐と聞くと私の幼いころは「営利(身代金)誘拐」が記憶に残っている。よく「知らない人について行ってはいけないよ」と親が言っていた。推理小説での誘拐事件は大抵これである。逆探知とか「息子の声を聴かせてください」とか。

そういうイメージが強いと、つい「誘拐」と言う本質を見失いやすい。誘拐と言うのは「人さらい」である。営利誘拐かどうかは関係ない。刑法上も「営利誘拐」は別の犯罪として規定されてる。そして今回のケースは「営利ではないが誘拐の容疑」である。

今回のケースでは「性的」な意味合いの誘拐の疑いもある。所謂誘拐して関係を迫ると言うやり方は最近でも事件になった。今回は移動は自由で監禁はないようだが。家庭に帰りたくないのを利用して誘拐したのは事実であろう。容疑も認めてはいる。

こういうケースの誘拐で多いのが「親族間の誘拐」である。例えば夫婦がいる。子供を一人作ったが、夫婦間の仲が悪くなって離婚となった。でもって「親権」の問題がある。

どちらも子供と引き取り「親権」が欲しい。でも子供は一人しかいない。なので「誘拐してでも暮らしたい」と思うのである。こういったトラブルは最近では多い。親権を取られた親が「こっそり会いに行ってそのまま誘拐」してしまうのである。離婚調停中でも「子供を連れて実家に帰ります」とか調停を有利にしようとする親も多い。一歩間違えれば誘拐である。

もちろんこれは思春期であっても同様だ。離婚して親権を失ったが、会いに行ったら相手は再婚して、我が子はその配偶者と折り合いが悪いらしい。新しい家庭で、新たに子供が出来て、その子の居場所がない。そして「そっちで暮らしたい」とか言われたら情もある。泣く泣く親権を手放したのだ。引き取って暮らしたいと言う心情も理解できる。でも誘拐である。親権者はあくまで「離婚した相手」なのである。

もちろん「跡継ぎ」の問題で親権は揉める事もある。子供の親では無くて、親族の意思で「勝手に連れてきて暮らしてしまったり」する場合もある。何しろ貴重な跡継ぎなのだ。親権は失いたくない。

なので、かように一口に「誘拐」と言っても多様なケースがある。でも「誘拐」は「誘拐」である。例外は法的には許されない。法的に認めれた「親権」を前提に判断される。なので、上記の自衛官も「誘拐」の容疑にかけられてしかるべきだ。それを「善意」と言う尺度で考える事はできない。実の親でさえも「親権」には逆らえないのだ。ましてやその自衛官は「他人」である。事情はどうあれ、警察に保護を求めるなどして対処しなければならない。

実際、この手の離婚後の誘拐トラブルは多い。この誘拐罪はでは親告罪なので、親権者が告訴しないと成立しないが、訴えられれば犯罪である。実際には弁護士が入ったりして「示談と言う事で返してもらう」とかしているケースもある。外国人との結婚の場合は、相手が子供を連れて出国してしまったり、連れてきて入国してしまったりして面倒なケースも多い。

子供の家庭環境とかは別の話であって、まずは「誘拐」は犯罪として処罰されるべきである。そうしないと、様々がケースに法が対処できないのである。

この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さって、ありがとうございました。

 

 

 

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