大阪と北朝鮮と三浦瑠璃

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なにやら三浦瑠璃が「大阪が危ない、テロが起きる」と発言したらしい。

この発言は「ワイドナショー」と言うフジのワイドショー内の発言である。根拠は「大阪には在日コリアが多数在住している」とか噴飯ものだ。当然非難されている。そして「日本はスパイがいるから危ない」とか?。でもスパイや工作員は世界中にいる。いちいち考慮する事自体に意味がない。「日本は地震大国かだから気を付けるべき」程度の事だ。それを「東海地震が起きる」とか「大阪が危ない」とか妄言を言って非難されない訳が無い。ほとんど霊感占いである。それを一応学者である三浦瑠璃が言ったらね。私は「三浦瑠璃の妄言」と切って捨てるが、問題になって当然である。

第一合理性がない。いつ、どのような状況かも不明確だ。北朝鮮崩壊寸前に起きるとか?。それとも開戦直前にやるのか?。それすらも説明がない。仮に北朝鮮が崩壊したなら「テロをしても意味がない」。祖国はもうないのだ。出世も勲章もない。そんな事は基本誰もしない。それはナチスドイツ崩壊の顛末が証明している。フォンブラウンだって「もうドイツは終わりだ」とアメリカにロケット技術を売ったのだ。もちろん保身のためである。軍人だって「国家より部下を守る」と言う基本原則があるから、基本徹底抗戦なんかしない。それは「ヒトラー最後の12日間」と言う映画でも描かれている。誰もヒトラーの命令なんかまともに聞いていないのだ。

三浦瑠璃は何を根拠にしているのだろうか?

もちろん衝動的に刹那的な行動が起きる事もある。でもそれは「テロ」にはならない。何故ならテロは「計画性」が必要だからだ。計画をすると言うことは「合理的判断」が必要である。そうなると「果たしてこのテロに必然性があるのか?」と言う命題になる。そして準備もある。衝動的にテロは出来ないのだ。祖国が存在しないのにテロをするのか?はなはだ疑問である。

そういった場合は大抵「とにかく潜伏する」である。工作員の行動原理では軽挙妄動で全て台無しなるような事はしない。工作員の第一の任務は「生き残る事」である。敵に捕まったなら、真っ先に裏切って「嘘情報をまき散らす」事を考える。それがスパイである。自己がどんな状況下も敵が混乱するならなんでもやるのだ。テロをして死んでしまったら元も子もない。それに常に命令が絶対だ。それは小野田寛郎を見れば分かる。彼は陸軍中野学校出身の工作員だ。なので終戦を知らす、ただ上官の命令を待ち続けた。活動を情報取集に切り替えてジャングルに潜伏する事を決意したそうだ。結局当時の上官の命令解除で帰国するのだが、まあ上官って言ってももう軍隊もないから帰国させる口実みたいなものだが。そして小野田寛郎終戦を受け入れて帰国する。終戦はし知ってたが敵の宣伝だと考えていたらしい。もちろん小野田寛郎の妄想では日本は戦っているから、命令が来ると信じているわけだ。当然独自判断でテロなんかしない。命令違反になる。三浦瑠璃の想定だとして「誰が命令するのか?」である。終戦したんだからね。

三浦瑠璃ももう少し軍事面を勉強した方よいと思うのだが。そういうケースで「難民にスパイがいる」と言うのは想定される。わざと脱北してかく乱するためである。北朝鮮から亡命した政府高官に工作員がいる可能性は常にある。在日コリアよりそっちの方警戒すべきだ。もちろん各国も難民審査は強化しているけどね。

もちろん難民は受け入れるべきだし、受け入れたなら、もちろん難民として人権を尊重して扱うべきである。そのために厳しい審査をするのだ。もちろんこれは拉致事件で帰国した人にも言える。もしかしたら洗脳されている可能性もある。工作員と言う可能性もあるからだ。なので単純に「在日コリアが危ない」と言うのが如何にオカルト発言かが分かろうと言うものだ。疑いだしたらきりがない。だからちゃんとした証拠が必要なのだ。

大阪が危ないのと言うのは何を根拠にしているのだろう?。もしテロが起きるとして、この程度の情報ではどこが狙われるかなんてわからない。本当に大阪を狙うんでしょうかね?。さっぱり理解不能だ。

それにリソースは限られている。大阪に注目すれば他の都市が危なくなる。原発の警戒って落とさざる得ない。テロの基本は「ソフトターゲット」である。三浦瑠璃のような「一点集中」で防げない。必ず弱点でテロが起きるからだ。テロの基本すら知らない三浦瑠璃と言われても致し方ないであろう。もし私がテロを計画するならこの三浦瑠璃の妄言を利用する。大阪は狙わず、敢えて手薄になる東京を狙うであろう。警官の数は限られているからね。その点でも三浦瑠璃の発言はアホである。何の意味ないからだ。

三浦瑠璃は軍事衝突を想定しているようだが、その可能性は低いを私は考えている。まず起こりえない。

まず、アメリカは中東にかかり切りである。アフガンにも増員したばかりだ。とてもリソースがない。今だってシリアにてこずっていて、単独ではどうにもならない。アフガンだってビンラディンを殺害した時撤退していればメンツもあったけど、もう手遅れで泥沼だ。そんな状況で北朝鮮ですか?って話である。とれも戦争なんかできない。現実に火の手が上がっている。まずはそっちの処理である。

でもって、シリアの次はイランととか言う話もある。イランとの核合意を反故にするとトランプは言っている。単に核合意はオバマの手柄だから気に入らないのだ。でもイランに手を付けたら当分北朝鮮なんか構っていられない。イスラエルのアメリカ大使館をエルサレムに移すとか?。そんな事をしたら当分中東の軍事介入は終わらない。さらに泥沼になるだけだ。一年やそこいらで終わる介入ではない。100年以上掛かるかもしれない泥沼だ。実際中東紛争は100年続いている。

となれば東アジアは100年単位で塩漬けだ。そしてアメリカはアジアで戦争はしたくない。ベトナムでも負けている。朝鮮戦争も勝っていない。だから軍人は反対するのだ。勝てるならやる。勝てないならやらない。それが軍人の論理だ。負けたら戦犯で責任を追及されるからね。アメリカは戦争をして勝てる自信がないのだ。

世界最強の装備を自負するアメリカであるが、それは山岳地帯の北朝鮮やアフガンでは通用しない。密林のベトナムでも機能しない。もちろんそれをアメリカは知っている。近代兵器で長距離から攻撃出来ても、密林では兵士が直接軍靴で制圧しなければならない。そうなると北ベトナム軍と条件は一緒だ。山岳地帯も同じだ。視界の無い戦場では近代兵器なの無用の長物である。「白兵戦なら一緒」である。なので市街戦も同じだ。スターリングラードでドイツ軍は苦戦する。屋内の白兵戦の連続だからね。

なので砂漠で遠距離が見通せる中東と北朝鮮の山岳地帯では条件が違いすぎるのだ。それはベトナムの密林も同様である。アメリカ軍はダイオキシンベトナムに大量に散布した。密林を枯らすためである。もちろん今日でもその行為は批判されているが。それほどまでに地形の違いが重要なのである。それでもアメリカはベトナム戦争に敗北したんだけどね。もちろん中国の軍事介入もあった。朝鮮戦争も中国が軍事介入してアメリカは38度線まで撤退を余儀なくされたのだ。このときマッカーサーは「原爆を使う」と言って更迭された。もし朝鮮戦争のリベンジをするとして、中国が軍事介入したらどうなるか分からない。そんな勝てるどうか分かららん戦争に軍人が同意しないのだ。だから揉めている。アメリカは軍事作戦などしない。近代兵器が使えないから怖いからだ。

そうした心理は日本軍にもあった。「ノモンハン事件」である。日本はソ連に大敗した。そして「日ソ不可侵条約」締結する。もちろん陸軍も同意している。それは「満州ではソ連軍の侵攻に勝てない」事が証明されてしまったからだ。アメリカの外交政策も同じである。北朝鮮を制圧できない事をを朝鮮戦争が証明しているのだ。

ちょっと調べればわかる事だが、大抵は衝撃的な報道に扇動される。一般人ならわかるけど、三浦瑠璃のような専門家が煽られてどうする?って話だ。もう少し三浦瑠璃は勉強していると思っていたが、残念である。


この辺で締めたいと思います。

長文を読んで下さってありがとうございました。

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